2009/10/30

サンプリング周波数とは(その2)「CTLとは基本編」

本日はDASHフォーマットで重要な役割をするCTLについて考えてみます。

(注)DASHフォーマット=世界的規模での互換性を実現すべく、広く世界に提案された固定ヘッドによる業務用デジタルオーディオテープレコーダーフォーマット。1/4インチ・2チャンネルから1/2インチ・48チャンネルまで規格が網羅されています。

デジタルオーディオ機器では記録時も再生時もサンプリング周波数によって動作することは前回お話ししましたが、もう少し具体的に考えてみようと思います。
音楽信号をデジタル録音する時にはその時のサンプリング周波数によって音声をサンプリングします。そしてサンプリングされたデータをテープに記録することになりますが、最終的にCTLが記録されていなければいけません。

1)最初にCTLを記録しておいてあとからこのCTLに従ってデータを記録する。
2)データを記録する時にCTLも同時に記録する。
これらのいずれかでなければいけません。

DASH機器ではテープ上にあらかじめ列車が走るための用地がいくつか平行して確保されていると考えて下さい。
新品のテープは、土地は売約済みですがまだ鉄道は実際には走ってない、つまりレールも枕木も電柱も何もない状態になります。
列車を運行するためには、まずレールをひかなくてはいけません。実際には枕木を置いてその上にレールをひくことになります。そして、この枕木は規則正しく一定の間隔で並べられます。CTLはちょうどこの枕木のようなものと考えて下さい。枕木が列車にとって不可欠であるように、CTLもDASH機器にとって不可欠なものです。列車が走る(信号を記録する)ためには鉄道用地(テープのトラック)に枕木(CTL)を置かなくては(記録しなくては)いけません。

CTLの雰囲気はだいたい分かって頂けたでしょうか。

2009/10/29

ノイズ対策(TD編)


マスタリングの作業で音量を大きくした時にはじめて発見されるノイズがあります。主にエディットによるノイズ、ボーカルのピッチ調整時に発生するノイズ、ファイルをバウンスする際に入ってしまったノイズ、静電気によるノイズ、電源のON、OFF時に入ってしまったノイズ、クロックエラーにより生じたノイズなどです。2ミックスになった音源から除去できるノイズはかなり限られてしまいます。

こういったことはどうしたら防ぐことが出来るか?それは当たり前ですがセーブしたOKファイルをもう一度DAWで開いて検聴することです。DATの場合なら録音されたものをもう一度聴き直してみることです。ミックス時ならチャンネルごとに確認、編集ができるのでマスタリング時には消せないノイズも取り除くことができる可能性が十分あります。

ノイズ確認の検聴にはスピーカーよりもSONY MDR-CD900STのようなシビアなヘッドフォンが分かりやすいです。音量はあまり大きくしすぎず客観的に聴いてみて下さい。ミックス終了時に念のため数人で、ミキシングエンジニア、ミュージシャンでダブルチェックすれば、一人一人ノイズのとらえ方が違うため、よりシビアなチェックが可能になります。

2009/10/28

コンプの使い方(その4)「パラメーターの調整」



マスタリングでのコンプは2ミックスにかけるトータルコンプ。トータルコンプの使いこなしは、音をつぶす、まとめる、迫力を出すよりも音符の長さのコントロールです。曲に合った自然なセッティングはグルーヴを引き出し、サウンドが大きく聴こえるようになります。その基本は「テンポに合ったアタックタイム、リリースタイムの設定」です。

まずはアタックタイムを遅めに設定する、これがポイントです。特にデジタルコンプでは反応が早いため、アタックタイムを遅くしないとアタックが出ないばかりか軽いサウンドになってしまいます。おおよそ30ms~70ms。

リリースタイムは200ms~500msを基本にしてみてください。長すぎると余韻の長いストリングスやコーラスで不自然なサウンドになりますので、聴き比べながら行ないます。

レシオは2.0:1~4.0:1ぐらいの間で変化させてみて下さい。スレッショルドを一気に下げてしてしまうと音楽の抑揚が無くなるので、高めの設定からスタート。ちょっと強めのレシオでコンプ自体は軽めにかけるのがトータルコンプの使いこなしです。もちろん、音にキャラクターを付けたい場合はガッツリかけて下さい!ただしガッツリかけてもピークメーターで赤が点かないように。ヘッドマージンに余裕がある方が音が自然で厚みある上がりになるためです。

上記の方法はDAWのみで作業されている場合特に効果的です。一度お試しを。

2009/10/27

DSD変換


いま、オーディオファイルの間で大変話題になっているのが、VAIOのDSD Direct Playerです。音楽CDを高音質サウンドチップSound Realityを経由して出力することにより、リアルタイムで1bit/2.8MHzのDSD形式に変換しながら再生してくれる画期的なシステムです。サイデラ・マスタリングではKORG MR-2000SとAudioGateでサンプリング周波数がさらに上の1bit/5.6MHzのDSD変換を、CDマスタリングの作業に取り入れております。

DSDのサウンドはきめ細かでワイドレンジ、ハイエンドオーディオ向き、と思われがちですが僕はDSDの本当の良さはリアリティーだと思います。音の立ち上がりが速く、また細かい音までしっかり再現してくれるので、まるで目の前で演奏しているかのような表現力があります。

PCMの44.1kHz、16Bitの音源を1bit/5.6MHzにアップコンバートすると、いままで聴こえなかったヴォーカルの息づかい、埋もれていたグルーブが生き生きと再現されます。不思議ですがPCMに変換される時に間引きされたサウンドが蘇って来たかのような感じがします。CDマスタリングでは最終的に44.1kHz、16Bitのフォーマットにするのですが、PCMでそのままマスタリングするのとアップコンバートしてからマスタリングするのでは、聴こえ方に大きな差が出ますね。それは単純に聴こえ方だけではなく、感動のレベルもアップしているからだと思います。

この方法だとMP3に変換されてもニュアンスは失われにくいので、配信用のマスタリングにもとても効果的です。

2009/10/26

バックアップの重要性

TDでアナログテープを使っていた時代は必ずDATなどの別のメディアにもバックアップを取っていました。アナログ24CHのマルチテープも48CHのデジタルテープにコピーしていましたが、最近ではレコーディング、TDのマスターはHDDに保存されていることがほとんどです。

メディアがデジタルデータであってもバックアップの重要性は変わりありません。例えばですが、100台に1台はなんらかの事故がおこるとお考えください。バックアップすることで事故の確率は1万分の1になります。ワーク用、バックアップ用、OKテイクを保存するマスター用の3台があれば、100%安全ではなくともほぼ万全の体制で作業を進めることが出来ます。フォルダもレコーディング、ダビング、TD、最終OKなどで色分けをしておくと、あとの検索が便利になります。
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どうしても急ぎの作業の時はファイルやフォルダの名前に、時間を入れるだけでも違います。
(例:091021_TD_1724)

また、バスパワー供給タイプの小型のHDDもありますが、動作が不安定だったり、PCにマウントされないこともあります。スタジオ作業にはFireWire400/800インターフェイスの、ACアダプターを使用するセルフパワータイプが適しています。

データのバックアップ同様に重要なのがOKテイクの管理です。ワーク用、バックアップ用のHDDはどうしてもフォルダが多く、階層も深くなり、必要な時にOKテイクを探すのに時間がかかることがあります。そこでOKテイクのみを保存したマスター用HDDを作成しておけば、必要な時に瞬時に取り出せますしマスタリングスタジオにそのまま持ち込むことも可能です。実際に、HDDを持ち込んだけどワーク用でエンジニアの方が到着するまでスタッフはどのテイクがOKなのか分からないということがありますので。

マスタリングスタジオにはHDDだけではなく、HDDと同じOKテイクををDVD-Rにも焼いて持ち込むことをお勧めします。

2009/10/21

安田寿之さん

どうもMUSHです!
電子音楽をベースに様々なジャンルを制作する音楽家、安田寿之さんが自身のソロアルバムのマスタリングでお見えになりました!
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U-matic(3/4)マスターのサウンドがお気に入りだったという安田さんのリクエストにより、今作はある意味、DSD5.6MHzマスタリングとは対極の(!?)音作りが施されました!

「今回の作品はU-maticのニュアンスをDDPマスター再現するために、アナログ機材でしっかり作り込みました。まず、全体に暖かく大きなサウンドに仕上げるためにアナログテープレコーダーStuderA820のアンプを通し、その後、PrismSoundのコンプMLA-2でバランスを整えました。一つ一つの音が太く存在感があり、油絵のような艶とコントラストを表現してみました。オケとヴォーカルの絶妙なバランスを、ぜひ聴いて頂きたいと思います。」


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2009/10/19

サンレコ2009.11月号『for maria』インタビュー

どうもMUSHです!

サウンド&レコーディングマガジン2009年11月号に渋谷慶一郎さんの『for maria』に関するインタビューが掲載されています!
Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2009年 11月号 [雑誌]

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  • 作者: サウンド&レコーディング・マガジン編集部



  • 出版社/メーカー: リットーミュージック



  • 発売日: 2009/10/15



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  • 「レコーディングからミックス、マスタリングまでトータルでやりたいなと思ったんです。」
    「今回のアルバムで言えば、優しい音を出すためにピアニシモで弾いた部分が、後でレベルを上げても優しいままの音であることが伝わるということなんです。~~その優しい音色をミックスのときにレベルを上げることで、ちゃんと伝わるようにすることができた。そこが今までのピアノのレコーディング/ミックスとは違います。」
    渋谷慶一郎(サウンド&レコーディングマガジン2009.11)

    『for maria』はSACDではなくCDでのリリースでしたが、「低いレベルで録られている音の解像度が変わらない」DSDで録音、ミックスを行い、そこからPCMのCDマスタリングとシームレスに作業が出来るサイデラ・マスタリングならではの制作過程が満載の記事です!このアルバムが、ほかのピアノアルバムとまるでサウンドが違うことの答えが、見えてくるのではないでしょうか!?サウンド&レコーディングマガジン2009年11月号必見です!

    2009/10/15

    サンプリング周波数とは(その1)「DASH機器」

    これからシリーズでサンプリング周波数、同期について分かりやすく説明して行きます。
    デジタルオーディオ機器では記録再生される音楽信号は全てデジタルデータとして扱われます。記録時にはサンプリング周波数周期でアナログ信号だった音楽信号がデジタル信号に変換され、再生時には記録されたデジタル信号がサンプリング周波数周期でアナログ信号に戻されます。

    最近のレコーディングはDAW全盛の時代ですが、デジタルテープレコーダー(※DASH機器)のサンプリング周波数とテープの速度についてお話しします。そのほうがイメージがわかりやすいと思いますので。

    ↓↓↓SONY PCM-3348
    f:id:SAIDERA:20091022114432j:image
    それではサンプリング周波数が44.1kHzと48kHzについて考えてみます。サンプリング周波数が44.1kHzということは1秒間に44100個のデータをサンプリングして、テープに記録する必要があります。一方サンプリング周波数が48kHzの時は同様に48000個のデータを記録しなければいけません。

    当然48kHzのほうが記録しなければいけないデータの数(量)が多いです。もし同じテープ速度で記録すると、テープの同じ面積に記録するデータの数を比べると、48kHzの方が多く、記録密度が高くなってしまいます。

    ●44.1kHzの時は1秒間に44100個のデータをサンプリングしてテープに記録。
    ●48kHzの時は 1秒間に48000個のデータをサンプリングしてテープに記録。
    したがって、48kHzの方が1秒間にテープに記録するデータ量は多い。

    そこでDASHではサンプリング周波数が異なっても記録密度が同じになるように、サンプリング周波数に合わせてテープの速度を変化させ、その結果常に記録密度が一定になるというわけです。

    (注)DASHフォーマット=世界的規模での互換性を実現すべく、広く世界に提案された固定ヘッドによる業務用デジタルオーディオテープレコーダーフォーマット。1/4インチ・2チャンネルから1/2インチ・48チャンネルまで規格が網羅されています。

    僕が音響ハウスでアシスタントをしていた頃、レコーダーといえばSONY PCM-3348でした。こちらも上に書いたDASHフォーマットの代表機器です。新人の頃、まず最初にする仕事はテープのフォーマット(プリストライプ)でした。新品テープのままではデータを記録することが出来ない(音を録音することが出来ない)のでそのための下準備をする作業です。

    先輩から「44.1kHzを2本と、48kHzを3本ね」とテープを渡されるのですが、どうして44.1kHzの方が記録時間が長いのか?分からず質問したり書籍で調べたりして、ようやくこの事実に気がついた時は一人で感動した思い出があります。

    それでは次回はテープのフォーマットとは?についてお話ししたいと思います。

    2009/10/08

    クロック

    AD、DAコンバーターなどの機材の選択がマスタリングでは大切ですが、クロックの選択も忘れてならないことですね。

    クロックには大きく内部クロック(インターナルクロック)とワードクロックがあります。前者はデジタル機器がそれぞれ持っている基準信号、後者は2台以上の機材を同期するために用いる基準信号です。ワードクロックはAES/EBU、S/P DIFのように音声と一緒に1本のケーブルで送る場合と、BNCケーブルなどで音声とは別に送る場合があります。

    例えば、ADコンバーターを使う場合インターナルクロックで動作させるか、ワードクロックで外部同期をかけるかでサウンドは微妙に異なります。僕はインターナルクロックはレンジと定位がワイド、それに対しワードクロックは定位がしっかりした音像のハッキリしたサウンドに感じました。

    ↓ADコンバーターdBTechnologies4496。一番右のトグルスイッチがクロックソースの選択
    f:id:SAIDERA:20091022095929j:image

    ワードクロックを入力するよりもインターナルクロックのほうが音がいい機材も沢山ありますので、あくまで耳を基準に選択していただきたいと思います。ワードクロック、同期については次回、詳しくお話しする予定です。

    (主なデジタルフォーマットと特徴)
    *S/PDIF(Sony Philips Digital Interface)
    CDやDAT、MDなどのコンシューマー向けの機器に使用され、伝送方式は同軸ケーブル対応(COAXIAL)または光ファイバー対応(OPTICAL)の2種類があります。

    *AES/EBU
    AES(Audio Engineering Society)とEBU(European Broadcasting Union)が確立たフォーマット。
    1回線で2チャンネル分の信号に対応しているのが特徴で、通常XLR(キャノン)、D-SUBケーブルで接続。

    *ADATオプティカル
    米国ALESIS社の提唱したデジタルマルチトラックのフォーマット。光ファイバー1回線で8チャンネル分のデータを同時に伝送する方式。

    *TDIF-1(Tascam Digital Interface)
    ティアック(タスカム)社が提唱するデジタルインターフェース規格。D-sub25ピンの専用ケーブルで8チャンネルの入出力を伝送する方式。

    *SDIF-2
    2chのデジタルオーディオ信号をL,R,Wordclockの3本のBNCケーブルで伝送。マルチトラックレコーダーにおいてはD-SUB50ピンとBNCケーブルのWordclockの組み合わせで伝送。前者はPCM-1630、DAE-3000といった3/4マスターを作る機材に、後者はPCM-3324、PCM-3348で使われているフォーマット。

    *SDIF-3
    SDIF-2のハードウェアを元にDSD信号を伝送できるようにプロトコルを変更したもの。

    2009/10/06

    高級電源ケーブルの落とし穴

    10年前と比べれば高級な電源ケーブルを使っているスタジオが増えていると思います。

    ただ、サウンドも聴かずに良くなるという思い込みで交換してしまってはいけません。




    高級な電源ケーブルはそれぞれの個性も強く、目的を持って使わないと

    音質は良いかもしれませんが音楽の一番大切なバランスを失いかねません。

    (高級ケーブルの落とし穴、参考例)

    1.低域と高域のレンジが広がる。

    →中低域が失っている可能性がある。

    2.音が締まった。

    →低域が失っている、音の柔らかさを失っている。

    3.音がまとまった、艶が出た。

    →レンジが狭くなって、倍音が出ていない可能性がある。

    4.音像が大きくなった。

    →音の立ち上がりが遅くなっている。

    振動対策をしすぎたケーブルはCOMPをかけたようなサウンドがするので、

    パッと聴き派手に感じる。




    サイデラ・マスタリングでリファレンスとしているケーブルはACROTECの6N-P4010です。

    少し前のケーブルですがフラットでレンジが広く音楽のバランスを損なうことがありません。

    このケーブルの後継機種としては6N-P4030があります。




    スタジオをリニューアル、調整したときはほとんどの機材にこの電源ケーブルをつなぎます。

    そこからサウンドを細かくチェックして部分的にカラーリングのあるケーブルと交換することもありますが、

    まずはこのケーブルで確認しています。




    さらにケーブルにはドラテを貼って機材ごと相性の一番良いケーブルを使用しています。




    ケーブルを交換する時に確認しなければいけないのはコネクターの形状です。

    特にコンピューターの3ピンコネクターの作りは少し奥まっていてつながりにくいので、

    確実につながるケーブルを選んで下さい。




    もしも緩い時はこのようにコネクターに細いドラテを少し巻くと安全です。

    スタジオのワイヤリング一番大切なことは音質よりも安全です。

    自作ケーブルなどはネジが緩んでないか?ガタは無いか?

    定期点検をよろしくお願いします。




    2009/10/03

    リミッターの使いこなし(その3)「シーリングレベルを追い込む」


    Pro Toolsで作業していてプレイバックは問題なかったのに、バウンスしたらレベルオーバーしてしまった。iTunesなどでMP3ファイルに変換したら音が歪んでしまったという話を聞いたことはありませんか?本日はリミッターの使いこなし(その3)「シーリングレベルの設定」について。

    このような現象は「True-Peak」と「Sample-Peak」の誤差により、サンプリングレート、ビットレート変換する時に生じる現象です。一番簡単な対策はレベルを下げることですが、シーリング(天井)レベルを変えられるリミッターを使えばあらかじめ防ぐことができます。

    まずはじめにあなたのお気に入りのリミッターの癖を把握しましょう。どのような機材を使う場合でも機材の癖や特徴を理解することが良いサウンドを作るための使いこなしの基本です。時間はかかりますが一番確実な方法です。

    まずはシーリングレベルを0dBに設定してください→サウンドは歪みました。次にシーリングレベルを-0.1dBにしてみます→歪んでいません。さらに細かく設定可能な機材だったら-0.05dBで聴いてみます→歪んでいます。このように細かくレベル調整をしてギリギリ歪まないシーリングレベルを見つけて下さい。その値からほんの少し下げておけばこれから作るマスターは歪むことはありません。(この値はジャンルなどいろいろな要素で変わってきますが)ギリギリまで入れられる設定、安全レベルの設定、などいくつか決めておくとピークオーバーのことを心配せずに音に集中して作業することが出来ると思います。

    ソフトリミッティング、ヴォーカルアップ、音を輝かせるセッティングなどリミッターのセッティングだけでもいくつもの方法がありますので、こちらはぜひ立ち会いマスタリングで体験しにいらしてください!