2009/10/26

バックアップの重要性

TDでアナログテープを使っていた時代は必ずDATなどの別のメディアにもバックアップを取っていました。アナログ24CHのマルチテープも48CHのデジタルテープにコピーしていましたが、最近ではレコーディング、TDのマスターはHDDに保存されていることがほとんどです。

メディアがデジタルデータであってもバックアップの重要性は変わりありません。例えばですが、100台に1台はなんらかの事故がおこるとお考えください。バックアップすることで事故の確率は1万分の1になります。ワーク用、バックアップ用、OKテイクを保存するマスター用の3台があれば、100%安全ではなくともほぼ万全の体制で作業を進めることが出来ます。フォルダもレコーディング、ダビング、TD、最終OKなどで色分けをしておくと、あとの検索が便利になります。
f:id:SAIDERA:20091026174553p:image
どうしても急ぎの作業の時はファイルやフォルダの名前に、時間を入れるだけでも違います。
(例:091021_TD_1724)

また、バスパワー供給タイプの小型のHDDもありますが、動作が不安定だったり、PCにマウントされないこともあります。スタジオ作業にはFireWire400/800インターフェイスの、ACアダプターを使用するセルフパワータイプが適しています。

データのバックアップ同様に重要なのがOKテイクの管理です。ワーク用、バックアップ用のHDDはどうしてもフォルダが多く、階層も深くなり、必要な時にOKテイクを探すのに時間がかかることがあります。そこでOKテイクのみを保存したマスター用HDDを作成しておけば、必要な時に瞬時に取り出せますしマスタリングスタジオにそのまま持ち込むことも可能です。実際に、HDDを持ち込んだけどワーク用でエンジニアの方が到着するまでスタッフはどのテイクがOKなのか分からないということがありますので。

マスタリングスタジオにはHDDだけではなく、HDDと同じOKテイクををDVD-Rにも焼いて持ち込むことをお勧めします。

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