2009/12/21

ヒカシュー新譜「転転々」発売されました!

どうもMUSHです!

12月20日ヒカシューの新譜「転転々」が発売になりました!こちら5.6MHzDSDマスタリングをオノが担当しております!
ヒカシュー / 転転々 【CD】
2006年発売のアルバム「転々」の続編と位置づけられた「転転々」ですが、ヒカシューのリーダー巻上公一さんの言葉をお借りすると、、、
2009年。これはとんでもないクリスマスプレゼントです。

DSD mixing by 坂出雅海
DSD mastering by オノセイゲン
レーベル:MAKIGAMI RECORD / 品番:mkr-0006 / 2009.12.20発売

2009/12/18

エンジニアokuda supaさんはKORG MR-2000Sを導入されていますよ!

Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2010年 01月号 [雑誌]
サンレコ1月号P.74-に、いつもマスタリングの立ち会いでは5.6MHzDSDでマスターを持ち込まれるokudaさんのインタビューが載っていますが、5.6MHzDSDを最大限活かすために機材のルーティングやスピーカーまで取り替えてしまったとのことで!?そこまでやってしまうこだわりの方、okudaさんの記事はDSDの良さが非常にわかりやすかったので、引用して紹介させていただきます!
「またDSDは立ち上がりがものすごく早いのですが、真空管のコンプやEQを通すとそのスピード感が止まってしまうんです。」
「PCMの音は一般的にガッツがあると言われていますが、DSDはガッツが無いわけではないんですけど、そう聴こえなくもないという部分もあって、中低域をしっかり作るという意味でも(PROAC)Studio 100が適していると思ったんです。」
okuda氏はDSDの音を「奥行きがあって、つやっぽい」と表現する。しかし、「ただ、そのままで良い音というわけでもなくて、良い表現ができるかどうかを研究しないとDSDは音として死んでしまう。だから新しい角度から、新しい方法でとらえないと良い結果は出ない。」と語る。

なんか気になった言葉はありましたか!?またSSL、オールドのNEVE、APIと巡り巡ってMR-2000Sにたどり着いたというエピソードも必見です!サンレコ読みましょう!
関連記事:
http://d.hatena.ne.jp/SAIDERA/20090827/1251352587

2009/12/16

MR-2000Sを使ってみよう!(その5)「オーディオ編」

(オーディオ編)
オーディオが趣味の方にとっては、アーティストの良い演奏だけではなく音の良さにも特別なこだわりがあると思います。お気に入りの作品を自分が理想としているコンサートホールのサウンドに近づけたり、ライブハウスの演奏のリアルさを追求したり、理想のヴォーカルを求めたり、楽しみ方は様々ですね。

僕は音の鮮度、立ち上がりのスピードは入り口で決まると思ってます。再生機材が良くなければアンプ、スピーカーをどんなに頑張っても、表現出来ないサウンドがありますので。そのこだわりはマスタリングでも全く同じですね。
KORG MR-2000Sがスタジオに来た時、付属ソフトウェアの「AudioGate」を使って、DSDにアップコンバートしグロリア・エステファン『Mi Tierra」を聴いてみたんです。この作品はCDは音もすごくいいのですが、DSDにアップコンバート後ではアナログレコードのような枠がない感じの伸び伸びしたサウンド。音色は自然で柔らかいのですがラテンのリズムがとてもタイトで気持ちいいです。特にハスキーなヴォーカルのニュアンスが抜群でした。

このサウンドはうれしい発見でしたね。超高級なCDプレーヤーのような表現力です。ケーブルの聴き比べなどのリファレンスにも使っています。音色が素直なのでキャラクターの違いが分かりやすいです。スピーカー調整のリファレンスとしても最適です。

MR-2000Sを使ってみよう!(その4)「TD編」

(TD編)
KORG MR-2000SをTDに使ったら効果がありますか?という質問を頂きますがもちろんです。Pro Toolsの作業では最終的にミックスデータをバウンスすることで音色は若干変化します。一方MR-2000Sに5.6MHzで録音すればモニターアウトのサウンドをほとんどそのままのクオリティーで録音することが可能です。もちろんMR-2000Sの前にアナログのEQ、COMPを通したり、アナログハーフインチを通してそのアウトを録音することも可能です。この場合ランニングテープ1本あればアルバム1枚分ハーフインチを通せるんです。

今までなら録音スタジオとマスタリングスタジオではテレコ自体が違うので同じサウンドを再現することが出来ませんでしたが、MR-2000S本体を持ち運べば(サイデラ・マスタリングではもちろんデータの持ち込みでOK!)それが可能なのは本当にすごいことだと思いますね。

もう一つは以前も書きましたがノンストップのMIXCDを作る時にぜひ使って頂きたいですね。MR-2000Sにはピンの入力、出力が付いているのでクラブ・ミキサーのUREI1620の出力をそのまま録音出来るんです。DSD5.6MHzで※約14.5時間の録音が可能なので時間を気にすることなくプレイすることが出来ますし、何よりアナログレコードの質感をそのまま録音出来るところが一番の魅力だと思います。音のクオリティーはほとんど失うものはありません。
(※連続では6時間の録音が可能)

この方法だとDJがマスタリングスタジオでプレイしてそのままマスタリングしたかのような、昔のダイレクトカッティングのようなことが可能です。

MR-2000Sの良いところはアナログの良さを生かしてくれる機材だということ。Pro Toolsでは満足出来なくてさらに何かをプラスしたい、感動のレベルを上げたいというアーティストには絶対の機材だと思います。

2009/12/10

サイデラ・モーニングセッション#002終了しました!

どうもサラウンド戦略推進室担当F.P MUSHです!

サラウンド戦略推進室主宰、毎月5のつく日に「サラウンド朝活」第二回開催です!終了しました。
Red
「サイデラ・モーニングセッション #002
日時:2009年12月116日(水) AM9:00-10:00
*(今回はスタジオスケジュールの関係で15日が16日に変更です)
場所:サイデラ・マスタリング スタジオ(PMC MB1 X 5.1chサラウンド)MAP
今回の内容:サラウンドリミックスの相次ぐリリースに沸く「キングクリムゾン特集
無料/メールによる申込みsaraudon009@gmail.comまで
(会社名/氏名/年齢をご記入ください。問合せもこちらへ。)
主宰:SDP サラウンド戦略推進室 担当F.P. MUSH
・サラウンドを楽しむ方ならどなたでも参加いただけます。
・毎月5のつく日の朝9:00-10:00の時間帯(スタジオ・スケジュールの都合により8:45-9:45)
・パソコン(LAN使用可)、新聞、雑誌、クロワッサンなどの持ち込みOK。

2009/12/07

MR-2000Sを使ってみよう!(その3)「音ではなく音楽を伝える姿勢」

チーフ・エンジニアの森崎です。

KORG MR-2000Sのサウンドは音楽的とミュージシャン、エンジニアに高い評価を得ています。「立ち上がりが速く、音に潤いがあり奥行きがある」というのが一番の特徴ではないでしょうか。マスタリングエンジニアの方で「DSDのサウンドはKickの音像は大きいけど、芯が出にくい、まとまりにくい」という意見もありますが、僕がマスタリングするといつも「Kickの音がいい」と感想を頂いております。

MR-2000Sで録音するだけでかっこいいKickの音になるわけではありませんが、0.1dBのEQの違いまできちんと表現してくれますので、緻密な音作りが可能なんです。もちろんパンチのある音を作るにはサイデラ・マスタリングの電源環境、マスタリング機材が不可欠ですね。

僕自身、今まで色々なDSDのレコーダーの音を聴いてきましたが、個人的にMR-2000Sが一番好きなサウンドです。なのでその謎を知りたくてオーディオ的に調べてみました。DACにはCirrus Logic社製のCS4398を、ADCにはTexas Instruments社製 Burr-Brown PCM4202を使用していました。これらのパーツを使うなんて1980年代のオーディオ全盛時代の気合いを感じましたね。

今のオーディオは「梱包用の段ボール箱のサイズ」で機材の大きさが決まってしまう時代です。そういう中、最高の音を作ろうというKORGの姿勢は素晴らしいと思いました。機材で大切なことはブランドではなく、どのようなコンセプトで作られたか、そして作り手の思いがどれだけ強いかだと思います。そういう機材は「音』ではなく「音楽」を伝えてくれます。DACとADCについてはさらに調べていく予定です。