2010/12/20

KORG AudioGateでのレベルコントロール


本日はKORG AudioGate DSD変換、レベルについて。
DSDの透明感、広がりのあるサウンドを活かすには録音時の入力レベルが重要です。
同様にAudioGateでPCMデータをDSDデータにアップコンバートする際もCLIPが点灯しないようにレベルを下げる必要があります。アップコンバート時に生じた歪みはあとで取り除くことが困難です。レベルがギリギリまで入っているTD音源は-1.0dBでアップコンバートすることをお勧めします。

また、AudioGateのGAINコントロールはとても便利な機能です。特にコンピレーションのアルバムをマスタリングする時に重宝します。まず、一番大きなレベルの音源を-1.0dB下げます。それに合わせヴォーカルの聴こえ方に注目し0.1dBステップで曲ごとの音量を統一します。レベルコントロールしてからDSDファイルを書き出せばKORG MR-2000Sでプレイバックする時、アナログ機材、ADコンバーターへの入力レベルを揃えることが出来るので作業がとてもスムーズになります。

また、バラードではDSD5.6MHzのきめ細かなサウンド、リズム中心の曲ではDSD2.8MHzで輪郭のハッキリしたサウンドなど、フォーマットの違いも音作りに活かせますので、ぜひ聴き比べてみてください。

2010/12/16

髙橋瞳 / MUSIC

どうもMUSHです!

先日は高橋瞳さんの新曲「MUSIC」のマスタリングがありましたよ!
この「MUSIC」は来年の1/22(土)公開の劇場映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のプレ・ストーリーepisode.0「回遊と誘拐」の主題歌に決定したそうです!



2010/12/13

師走の「年忘れ」サイデラ・モーニングセッションのお知らせ

どうもMUSHです!
2010年も残すところわずかとなりました。お忙しい年末をおくられているみなさま、そんな時こそ朝の時間の有効活用!サイデラ・マスタリングでは朝活をどんどん行いますよ!
すべての回の参加申し込み方法はこちらをご覧ください。

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サイデラ・モーニングセッション#029
日時:12月15日(水)9:00-10:00AM
テーマ:DSDスタジオライブ作品視聴『オノ セイゲン/マリア・アンド・マリア

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サイデラ・モーニングセッション#030
日時:12月21日(火)*こちらの回は時間が変更となりました。
★1回目 AM 10:00-10:45
★2回目 AM 11:00-11:45
テーマ:ひとり家電メーカー製品発表『acarine 001
ビクターのカムコーダーデザインやソニー“QUALIA”のクリエイティブディレクターを務めたデザイナー森宮祐次氏が、停滞する日本のものづくりに新たなチャレンジをする目的で立ち上げた新会社(株)アカリネ。代表、森宮祐次氏を講師に招いて、
12月1日に発表となった「acarine 001」を解説していただきます。プレスリリース
灯り、インテリア、ビジネスの立ち上げ方などヒントになる話が満載です!
http://www.acarine.jp/

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サイデラ・モーニングセッション#031
日時:12月22日(水)9:00-10:00AM *こちらの回の参加は抽選となります。12月17日正午までにメールでご応募ください。
テーマ:世界初!5.6MHz1Bit(DSD)でサラウンド体験視聴会
早稲田大学山崎芳男教授のグループが開発したポータブル・1ビットマルチトラックレコーダー「VC-21WSD」を使用してオノセイゲンが収録した『ブラジルの音空間
世界最大の熱帯林アマゾン』を視聴します。


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2010/12/11

お隣がまっさら、日差し良好!

どうもMUSHです!
サイデラ・マスタリングのお隣りのアパート大藤荘の取り壊しが行われ、まっさらな空き地になってしまいました!午前中はさわやな日差しが1Fオフィスに差し込みます。
大藤荘はかなり印象的(!)なアパートだったので目印にされていた方も多くいらしたかと思います。サイデラ・マスタリングにお越しの際は通りすぎてしまわないようお気をつけください!

サイデラ・マスタリングスタジオは、上の写真には写ってない、地下1F。イメージはこんな感じです。↓↓

天井高は4.4m!そのスタジオ空間にサラウンド・サンプリングリバーブで響きを加えてのDSDレコーディングも行っていますよ!
*サイデラ・マスタリングのスタジオについて詳しくはこちら→
*DSDライブレコーディングについて詳しくはこちら→→

お隣りのアパート取り壊しの際も、スタジオには騒音や振動が無く工事のことをすっかり忘れてしまうほどでした。(オフィスは常時震度1くらい揺れていました笑)こんなところでもサイデラ・マスタリングのモニター環境の良さ(?)を感じた出来事でした!


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2010/12/06

音楽を聴く耳を育てる

本日は「耳の育て方」について。レコーディングだけでなく、TDもマスタリングも生楽器の音を知っている事はとても大切です。僕も学生時代には横濱エアジンでジャズを聴いたり、サントリーホールでオーケストラを聴いたり、また地元の市民ホールでピアノソロや弦楽四重奏など勉強をかねて生演奏をよく聴きに行きました。

さらに音響ハウスでレコーディングのアシスタントをするようになって特にドラムの生音を沢山聴けた事がいまの仕事に役立っています。演奏はもちろんのこと、楽器の違い、部屋の違い、キックのビータの違い、スティックの違い、そしてマイクアレンジの違い、機材の違いでサウンドはさまざまに変化しました。

マスタリングは仕上がった2MIXにEQを施すので、安易にEQしてしまうと必要の無い帯域が持ち上がったり逆に下げたくない楽器まで下がってしまいます。理想の音圧、広がり、スピード感が増すことはOKですが楽器の質感やバランスが変わってしまうのはNGです。

僕はEQする時には楽器が鳴っている状況を細かくイメージします。キックならビータが当たる音、胴鳴り、部屋鳴りと分けて考えます。そうすることで例えばキックの音をタイトにしたい時ビータのアタックを強調した方がリズムが立つのか、ローエンドをカットして部屋鳴りを抑えた方がタイトに聴こえるのか判断し易くなります。胴鳴りを強調してしまったらボリューム感が出てしまうのでこの帯域は触らないということも分かりますね。

同様にスネアの音ならリムの音を強調した方が良いのか、スナッピーの音を強調した方が良いのかなどアーティストが演奏している姿をイメージしながら音作りすると周波数にとらわれずに音楽的な音作りが出来るようになります。

生演奏を聴くことで楽器の持つ本来の音色、響き、バランスが自然に身に付きます。また楽器の発音の仕組みや、奏法を理解することでよりリアリティーのある音作りが可能になりますね。

P.S.アーティストとコミュニケーションをする時「100Hzを上げてみましたと」言うより「ビータのアタックを強調してみました」のほうが伝わりやすいですよ。