2010/12/31

仕事納め

2010年もたくさんの方々にスタジオをご利用いただきありがとうございました。

こちら神宮前三丁目は歩いている人も少なく、近隣のオフィスもお休み、電話もならない…いよいよ仕事納めですね。それでも表参道はイルミネーションで相変わらずすごい人です。

サイデラ・マスタリングでは、この調子では大晦日までレコーディングです。
今日はオノが日本人で一番好きな音だというアルトサックスの緑川英徳サキソフォビア)さんがいらっしゃいました。来年はライブもよろしくお願いします。

と言うことで、オフィスは1月5日までお休みです。みなさまよい新年をお迎えください。




2010/12/29

サイデラ・モーニングセッション#030終了しました

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#030「ひとり家電メーカー製品発表『acarine 001』」が終了しました。
『acarine 001』(アカリネ 001)とは、ビクターのカムコーダーデザインやソニー“QUALIA”のクリエイティブディレクターを務めたデザイナー森宮祐次氏が、停滞する日本のものづくりに新たなチャレンジをする目的で立ち上げた新会社(株)アカリネの製品第一号の名前です。
アカリネとは、日本語で「灯り」と「音」を組み合わせた言葉です。「灯り」と「音」は、生活空間においても重要な要素ですが、この組み合わせの商品が無かったことに驚きます。この acarine 001 は、照明と音響機器が一体になった製品です。文字通り、アカリネ社が作る製品の第一号ですから、「001」と名付けました。製品のオリジナリティーだけは他に真似の無いものと自負しております。(acarine 001 カタログより)
とあるように、ろうそくの灯りに近いハロゲンランプとポリエステルフィルムに純銀を蒸着させた銀糸の組み合わせによる「灯り」と、モノーラルスピーカーとピアノやギターにも使われるスプルース材の組み合わせによる「音」による『acarine 001』のコンセプト、開発ストーリー、MADE IN JAPANへのこだわりなどをお話しいただきました。

「acarine 001」プレスリリースはこちら


8cmフルレンジスピーカー1発とは思えないナチュラルな音と、銀糸のシェードから透き通る灯りに参加者の方達も目を輝かせていました!みなさんの感想を転載させていただきます。
「日本から発信できる商品・デザインを繋げるひとりの勇気を強く感じます。」
「プロダクトも音色もコンセプトもシンプルで力強いと思いました。すばらしい!」
「とてもキレイだし、音も素晴らしいです。もう少し低コストで、若者向けのアイテムが出来たら見てみたいです。」
「こだわりある作者の思いと希望を強く感じ心に響きました。」
「モノラルで発音して、あとは空間まかせ という点が目からウロコでした。」
「光のデフューズの仕方がとても美しいと思いました。シェード自体の輝きも主張しすぎず、置く空間を選ばなさそうだと感じました。」
「思っていたより大きさがあり、音が美しく驚きました。(Bluetooth接続なので、もう少し雑音が混じるのかと思っていたら全然そんなこともなく...)」
「とにかくボーカルものの心地良さが別格。デザインが独創的。」
「作為的な音の感じが無 く、マスタリングエンジニアが、こう再生してほしいという音のイメージに近い 音で聴かせてくれる。名盤が安心して聴けるオーディオです。弊社 オノ セイゲン」


山之内正さんの週刊「AVラボラトリー」でも紹介された「acarine 001」

「部屋にほかに何も置いていない状態で音楽が鳴っていたとしても、この不思議な形のスタンドから音が出ていると想像できる人はほとんどいないのではないか。オーディオ機器の形に先入観を持っている私たちの感覚で判断する限り、照明機器から音が出ていると気付くまで、かなり時間がかかるのだ(続きはこちら)

2010年12月03日
第245回:照明とスピーカーを一体化、型破りだが妙に落ち着く「acarine 001」のサウンド

株式会社アカリネ代表の森宮様を講師に向かえてのサイモー#030、聴講いただきましたみなさま、ありがとうございました!2011年もご期待ください。



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2010/12/23

サラウンド寺子屋/TACセミナー「3D音響の最新動向 WFS技術とその応用例」

どうもMUSHです!
先日はサラウンド寺子屋TACSYSTEM TACセミナー共催のワークショップ、「3D音響の最新動向 WFS技術とその応用例」に行ってきました。

■WFS(Wave Field Synthesis)とは:
WFSは、音声の伝わり方やその音を受け取る右と左の耳の間の遅延、空間サイズと合わせてリアルタイムで計算/レンダリングして、スピーカーアレイシステムに出力するという3D音響システム。
スイートスポットがないため何処の場所でもリアルなサラウンド効果が楽しめ、限りなく現実同様の音場空間を生成することができます。WFSを使った商用製品を開発する会社は既に世界で2社存在します。ドイツのIOSONO社、もう1社はスイスのSonic Emotion社で、両社とも異なるコンセプトに基づいたシステムを提案しています。(TACセミナー案内より)

従来の5.1or7.1chなどのサラウンドにはスイートスポット=各チャンネルからの音を均等に聴けるエリアがハース効果などにより限定されてしまうという問題があります。それを解消するためには、スピーカーの位置をすごく距離を置いて、遠くに置いてあげることです。しかしそれにも距離減衰やスペースの問題がありとても現実的ではありません。

WFS技術に基づいたIOSONO社sonic emotion社のプロセッサーと部屋の壁面を囲む小さなラインアレイ・スピーカーシステムによって、遠くに置いたラージスピーカーからの音の波面をシュミレートして再生します。これによってスイートスポットの制限がなく、空間内のどこにいてもソースの位置が特定することが出来るようになるというのです。

ちなみに、2007年のCEATECや、ソニービル OPUSや、ミラノサローネや、ソニー・エクスプローラサイエンスで実際に 『 波面合成システム 』を視聴された方も居るかと思います。これも同技術の応用で、弊社のオノ セイゲンは2004年~2005年にかけて評価実験用の音源の制作を担当していました。ただ当時はひとつの音のスポッティングをするのに、仕込んでからWINDOWSマシンで一晩かけてレンダリング。翌日になって視聴できる。それからミキシング手直してまた一晩かけてレンダリングという、気の遠くなる作業だったそうです。CPU速度は日増しに速くなり、精密なモニター環境さえあれば、サラウンドでも3Dでもなんでもリアルタイムでレンダリングできる時代になりました。さらに詳しく勉強したい方は、こちらに「波面合成信号変換装置および波面合成信号変換方法」の特許が公開されています。

ソニーの外枠がスピーカーで中が空っぽという波面合成システム
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/feature_290.html

ワークショップ当日の様子はサラウンド寺子屋Ustreamアーカイブですべてご覧いただけますよ!
昨年から映像の3Dの話題は先行していましたが、音の3D(?)の動向にも注目です!

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Synthax Japan スタッフ ブログ: wave field synthesis / 空間音響
サラウンド寺子屋塾報告


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2010/12/20

KORG AudioGateでのレベルコントロール


本日はKORG AudioGate DSD変換、レベルについて。
DSDの透明感、広がりのあるサウンドを活かすには録音時の入力レベルが重要です。
同様にAudioGateでPCMデータをDSDデータにアップコンバートする際もCLIPが点灯しないようにレベルを下げる必要があります。アップコンバート時に生じた歪みはあとで取り除くことが困難です。レベルがギリギリまで入っているTD音源は-1.0dBでアップコンバートすることをお勧めします。

また、AudioGateのGAINコントロールはとても便利な機能です。特にコンピレーションのアルバムをマスタリングする時に重宝します。まず、一番大きなレベルの音源を-1.0dB下げます。それに合わせヴォーカルの聴こえ方に注目し0.1dBステップで曲ごとの音量を統一します。レベルコントロールしてからDSDファイルを書き出せばKORG MR-2000Sでプレイバックする時、アナログ機材、ADコンバーターへの入力レベルを揃えることが出来るので作業がとてもスムーズになります。

また、バラードではDSD5.6MHzのきめ細かなサウンド、リズム中心の曲ではDSD2.8MHzで輪郭のハッキリしたサウンドなど、フォーマットの違いも音作りに活かせますので、ぜひ聴き比べてみてください。

2010/12/16

髙橋瞳 / MUSIC

どうもMUSHです!

先日は高橋瞳さんの新曲「MUSIC」のマスタリングがありましたよ!
この「MUSIC」は来年の1/22(土)公開の劇場映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のプレ・ストーリーepisode.0「回遊と誘拐」の主題歌に決定したそうです!



2010/12/13

師走の「年忘れ」サイデラ・モーニングセッションのお知らせ

どうもMUSHです!
2010年も残すところわずかとなりました。お忙しい年末をおくられているみなさま、そんな時こそ朝の時間の有効活用!サイデラ・マスタリングでは朝活をどんどん行いますよ!
すべての回の参加申し込み方法はこちらをご覧ください。

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サイデラ・モーニングセッション#029
日時:12月15日(水)9:00-10:00AM
テーマ:DSDスタジオライブ作品視聴『オノ セイゲン/マリア・アンド・マリア

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サイデラ・モーニングセッション#030
日時:12月21日(火)*こちらの回は時間が変更となりました。
★1回目 AM 10:00-10:45
★2回目 AM 11:00-11:45
テーマ:ひとり家電メーカー製品発表『acarine 001
ビクターのカムコーダーデザインやソニー“QUALIA”のクリエイティブディレクターを務めたデザイナー森宮祐次氏が、停滞する日本のものづくりに新たなチャレンジをする目的で立ち上げた新会社(株)アカリネ。代表、森宮祐次氏を講師に招いて、
12月1日に発表となった「acarine 001」を解説していただきます。プレスリリース
灯り、インテリア、ビジネスの立ち上げ方などヒントになる話が満載です!
http://www.acarine.jp/

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サイデラ・モーニングセッション#031
日時:12月22日(水)9:00-10:00AM *こちらの回の参加は抽選となります。12月17日正午までにメールでご応募ください。
テーマ:世界初!5.6MHz1Bit(DSD)でサラウンド体験視聴会
早稲田大学山崎芳男教授のグループが開発したポータブル・1ビットマルチトラックレコーダー「VC-21WSD」を使用してオノセイゲンが収録した『ブラジルの音空間
世界最大の熱帯林アマゾン』を視聴します。


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2010/12/11

お隣がまっさら、日差し良好!

どうもMUSHです!
サイデラ・マスタリングのお隣りのアパート大藤荘の取り壊しが行われ、まっさらな空き地になってしまいました!午前中はさわやな日差しが1Fオフィスに差し込みます。
大藤荘はかなり印象的(!)なアパートだったので目印にされていた方も多くいらしたかと思います。サイデラ・マスタリングにお越しの際は通りすぎてしまわないようお気をつけください!

サイデラ・マスタリングスタジオは、上の写真には写ってない、地下1F。イメージはこんな感じです。↓↓

天井高は4.4m!そのスタジオ空間にサラウンド・サンプリングリバーブで響きを加えてのDSDレコーディングも行っていますよ!
*サイデラ・マスタリングのスタジオについて詳しくはこちら→
*DSDライブレコーディングについて詳しくはこちら→→

お隣りのアパート取り壊しの際も、スタジオには騒音や振動が無く工事のことをすっかり忘れてしまうほどでした。(オフィスは常時震度1くらい揺れていました笑)こんなところでもサイデラ・マスタリングのモニター環境の良さ(?)を感じた出来事でした!


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2010/12/06

音楽を聴く耳を育てる

本日は「耳の育て方」について。レコーディングだけでなく、TDもマスタリングも生楽器の音を知っている事はとても大切です。僕も学生時代には横濱エアジンでジャズを聴いたり、サントリーホールでオーケストラを聴いたり、また地元の市民ホールでピアノソロや弦楽四重奏など勉強をかねて生演奏をよく聴きに行きました。

さらに音響ハウスでレコーディングのアシスタントをするようになって特にドラムの生音を沢山聴けた事がいまの仕事に役立っています。演奏はもちろんのこと、楽器の違い、部屋の違い、キックのビータの違い、スティックの違い、そしてマイクアレンジの違い、機材の違いでサウンドはさまざまに変化しました。

マスタリングは仕上がった2MIXにEQを施すので、安易にEQしてしまうと必要の無い帯域が持ち上がったり逆に下げたくない楽器まで下がってしまいます。理想の音圧、広がり、スピード感が増すことはOKですが楽器の質感やバランスが変わってしまうのはNGです。

僕はEQする時には楽器が鳴っている状況を細かくイメージします。キックならビータが当たる音、胴鳴り、部屋鳴りと分けて考えます。そうすることで例えばキックの音をタイトにしたい時ビータのアタックを強調した方がリズムが立つのか、ローエンドをカットして部屋鳴りを抑えた方がタイトに聴こえるのか判断し易くなります。胴鳴りを強調してしまったらボリューム感が出てしまうのでこの帯域は触らないということも分かりますね。

同様にスネアの音ならリムの音を強調した方が良いのか、スナッピーの音を強調した方が良いのかなどアーティストが演奏している姿をイメージしながら音作りすると周波数にとらわれずに音楽的な音作りが出来るようになります。

生演奏を聴くことで楽器の持つ本来の音色、響き、バランスが自然に身に付きます。また楽器の発音の仕組みや、奏法を理解することでよりリアリティーのある音作りが可能になりますね。

P.S.アーティストとコミュニケーションをする時「100Hzを上げてみましたと」言うより「ビータのアタックを強調してみました」のほうが伝わりやすいですよ。