2014/01/29

演奏していない時の音を録る





コンサートホールでの録音時、余裕があれば是非とも録っておきたい「演奏以外の音」があります。それは、「静かな状態のホールの音」です。この「ベースノイズ」「ホールノイズ」「ノンモン」などと呼ばれる音を、空調も照明も演奏時と同じ状態にして数十秒から数分間録音します。

録った音は曲間の繋ぎに使ったり(完全な無音とするとライブの空気感が途切れてしまう)、演奏の “間” を微調整するために用いたりできます。

また、時間帯によって音の表情が変わりますから、昼間と夜間の2種類くらいはおさえておくと、より “繋げやすい” かも知れません!



2014/01/22

台車のある風景



録音機材の搬入/搬出にかかせない道具である「台車」が美しく積み上げられた光景に出会いました。いい仕事してますね!




2014/01/15

照明のノイズ





ライブの場合はさておき、ホールを貸しきってのセッション録音では、気をつけたいノイズ源として空調のほかに照明があります。「ブーン」「ジー」といった “照明器具(灯体)自体が発する音” は無視できません。

対策としては、下記が考えられます。

・点灯させる灯体の数を減らす(=演奏に支障ない明るさに)
・調光によって暗くすると音が目立つので、その灯台が最も明るい状態にする
・録音チームで、音の静かな照明器具を持ち込む

ザッツ ライト!



2014/01/08

録音時の服装

新年あけましておめでとうございます!



最近は、動作音が限りなくゼロに近いレコーダーがありますので、演奏者付近(マイクロフォン付近)に機材一式を設置することも可能になりました(ホール録音の場合、通常はステージ袖や楽屋等に設置)。しかし、エンジニアはヒトですから、どうしても音を発してしまいますよね。そこで、「いかに音を出さないか」が重要になってきます。

まず気をつけたいのが、服装です。

屋外の場合はまた事情が違いますが、 ナイロン製・ポリエステル製のもの、ノリの効いたシャツなどは、いわゆる「衣擦れ音」の原因となりますので避けるようにしています……が……どれだけ気をつけても、お腹は鳴ってしまうのです。グー。