本日はDASHフォーマットで重要な役割をするCTLについて考えてみます。
(注)DASHフォーマット=世界的規模での互換性を実現すべく、広く世界に提案された固定ヘッドによる業務用デジタルオーディオテープレコーダーフォーマット。1/4インチ・2チャンネルから1/2インチ・48チャンネルまで規格が網羅されています。
デジタルオーディオ機器では記録時も再生時もサンプリング周波数によって動作することは前回お話ししましたが、もう少し具体的に考えてみようと思います。
音楽信号をデジタル録音する時にはその時のサンプリング周波数によって音声をサンプリングします。そしてサンプリングされたデータをテープに記録することになりますが、最終的にCTLが記録されていなければいけません。
1)最初にCTLを記録しておいてあとからこのCTLに従ってデータを記録する。
2)データを記録する時にCTLも同時に記録する。
これらのいずれかでなければいけません。
DASH機器ではテープ上にあらかじめ列車が走るための用地がいくつか平行して確保されていると考えて下さい。
新品のテープは、土地は売約済みですがまだ鉄道は実際には走ってない、つまりレールも枕木も電柱も何もない状態になります。
列車を運行するためには、まずレールをひかなくてはいけません。実際には枕木を置いてその上にレールをひくことになります。そして、この枕木は規則正しく一定の間隔で並べられます。CTLはちょうどこの枕木のようなものと考えて下さい。枕木が列車にとって不可欠であるように、CTLもDASH機器にとって不可欠なものです。列車が走る(信号を記録する)ためには鉄道用地(テープのトラック)に枕木(CTL)を置かなくては(記録しなくては)いけません。
CTLの雰囲気はだいたい分かって頂けたでしょうか。
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