2014/09/30

サイデラ・マスタリングの立会いなしマスタリング(その4)

どうもMushです!

サイデラ・マスタリングでは立会いなしマスタリングだからといって、音に手を抜いたりだとかそういうことは絶対にありません。サイデラ・マスタリングとして提供できる100パーセントのクオリティを提供します。しかしこの100パーセントを110パーセント、120パーセントまで更に引き上げるのは、立会いなしマスタリングではむずかしいのです。なぜならば最後の10パーセント、20パーセントというのはアーティスト/プロデューサーが最後の最後にこだわりぬく絶妙なニュアンスで、それは一言でいうと好みの問題なので、非常に細やかなコミュニケーションが必要なのです。



この(雑な)グラフをご覧ください。縦軸が仕上がり(=お客様の満足度)、横軸が作業に要する時間です。気になるポイントがいくつかあると思います。

1つは青いラインの箇所です。ある一定のクオリティまでは、あまり時間をかけずとも到達すること。そしてこれは立会いなしマスタリングでも実現している部分です。例えば電源へのこだわり、日々の機材の調整、エフェクトパラメータのプリセット化、そしてエンジニアの経験とテクニックによって実現します。マスタリングをやるか、やらないかでは仕上がりに大きな違いが出ます。どんなテクニックを駆使しているのかは、このSaidera Masterin Blogでも公開していますのでぜひチェックしてください!

次回も引き続きこの(雑な)グラフを分析していきます。



バックナンバーはこちら。
(その1)http://saideramastering.blogspot.com/2013/05/1.html
(その2)http://saideramastering.blogspot.jp/2013/05/2_23.html
(その3)http://saideramastering.blogspot.com/2013/05/3.html

2014/09/25

レコード入門(その3)「フォノイコライザーって何?」



インターンの熊田です!レコード入門第3回、今回はフォノイコライザーについてです。
僕は今22歳です。「レコード」は我々世代にはあまり馴染みがないですね。僕も最初に買った音楽メディアはCDでしたし、小学校時代は姉から譲り受けたポータブルMDプレイヤーで、音楽を聞きながら塾で勉強してました。高校1年生のときにターンテーブルを2台買って遊んでたので、その時の経験と、サイデラ・マスタリングのチーフエンジニア森崎さんから聞いた知識をもとに書きます!音楽業界の方はアナログ世代の方も多いと思いますので、そんな方々にインターンである僕から、アナログの話をするのはおこがましいのですが、すみません(笑)。まだアナログに触れた事のない僕たち世代の方に参考にしていただければ幸いです。先輩方!何か間違えがあったら、ぜひ教えていただけるとありがたいです。

さて本題のフォノイコライザーについてですが、まずアナログレコードには、音がある規定の値でイコライジングされて記録されています。レコードから取り出された音声信号をそのまま再生すると、低音が小さく、高音がうるさく聞こえます。そのイコライジングと逆の特性で音を補正し、フラットな状態に戻す働きをしてくれるのがフォノイコライザーです!


アナログユーザーの方だったらターンテーブルのピンプラグをアンプのPHONO端子以外にさして、小さな音でしか聞こえなかった経験があるかもしれません(笑)
アナログレコードは他のメディアよりも出力が小さいために出音が小さくなります。針によっても出力が違いますのでMC型、MM型でフォノイコライザーが対応していなかったりもします。
針については前回のブログをご覧ください!→URL:http://saideramastering.blogspot.jp/2014/08/2.html

フォノイコライザーのイコライジングの特性として、代表的なものはRIAAカーブというアメリカのRecording Industry Association of America(アメリカレコード協会)で定められたものです。これは国際規格にもなっているので、レコード店で見るほとんどのレコードはこのカーブにしたがってイコライジングがかかっています。

他にもこの規格が1952年に定められる前に発表された、独自のカーブを使ってるレコードも多数あります。何カーブを使ってるなんてどこにも書いてないので、音で判断するしかないのですが、昔のフォノイコライザーにはローとハイを補正するためのイコライザーがついていたものもあるみたいです。

ちなみにフォノイコライザーはもちろんアンプ内蔵でない単体のものもあるので、この場合はPHONO端子以外につないでください。レコードを聴く上で、レコードの音に直接的に変化を与えてるエフェクターなので、フォノイコライザーの精度はかなり重要だったりします。ただ僕もアンプ内蔵のものを使ってますので、この機会にフォノイコライザーの世界に足を踏み入れようかと思っています。楽しみです!


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電話でのお問い合わせ→03-5410-6789
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2014/09/19

演奏会、コンサート、リサイタルを、DSDでライブレコーディング!【連載その4】マルチマイク/ダイレクトミックス

今回は「マルチマイク/ダイレクトミックス」についてお話します。室内楽やオーケストラをはじめ、あらゆるアコースティック楽器による演奏会、コンサート、リサイタルの DSDライブレコーディングは、サイデラ・マスタリングで! ジャンル、会場、編成に最適な(しかもご予算内で)ライブレコーディングをご提案します。

「マルチマイク/ダイレクトミックス」とは、複数のマイクロフォンで捉えた音を “その場” でミックスする方法で、「一発録り」と呼ばれています。

◯マルチマイク/ダイレクトミックスの特徴 & メリット

・演奏中にリアルタイムでミックスするので、録音が終わってすぐにミックスされた音源を試聴できる
・録音後に改めてミックスする必要がないので、工程が減るぶん予算も抑えられる
・リアルタイムでのミックス+DSD録音の合わせ技があれば、すぐにでもハイレゾ音源のリリース/配信ができる


録音が終わったらその場ですぐに結果を聴けるので、確認した結果を次の演奏/録音に生かせます。演奏者とエンジニアによって、レコーディングが現場でどんどん良くなっていきますよ。

「ちょっと音が大きすぎたかな? 次は抑えてみるよ」
「いや、マイクが近すぎたかもしれない。演奏は良いからマイクを遠ざけて音量を抑えてみよう」

……といった具合。「マルチマイク/ダイレクトミックス」は、私の一番得意なやり方です。オーケストラの録音ではメインマイクロフォンの他、弦楽器群、木管楽器群、低域を支えるコントラバス、第二の指揮者と言われるティンパニ、打楽器群、ハープやチェレスタなどの弱音楽器、ピアノ、時々のソリストにそれぞれマイクロフォンを設置して、音楽的なバランスをとっています。

さて、4回にわたり連載してきた「知っておきたい3つの収録方法」はいかがでしたか?「ワンポイント」「マルチマイク/マルチトラック」「マルチマイク/ダイレクトミックス」、ご予算、状況に合わせて、それぞれの方法の特徴・メリットを生かした録音をご提案いたします!

レコーディングからリリースまで、普段は工程が多い分時間がかかりますが、サイデラ・マスタリングならまとめてサポートするので、ハイレゾの音ですぐにリリースできます。いい音でどんどん発信しましょう!演奏会、コンサート、リサイタルの際には、ぜひサイデラ・マスタリングのDSDライブレコーディングをご検討ください♪


2014/09/18

サイデラ・マスタリングでハイレゾマスタリングを体験しよう!(その3)「ハイレゾの楽しみ方」


チーフ・エンジニアの森崎です。
今回はハイレゾの楽しみ方についてお話しします。ハイレゾの魅力はなんといってもリアリティーです!音が出た瞬間にふわっと広がるストリングスの空気感、柔らかく輪郭がハッキリ聴こえるボーカルはとても心地よく、まるで生演奏を聴いているかと錯覚してしまいます。
CDとハイレゾではマスタリングの仕方も異なります。

【CDとハイレゾのマスタリング方法の違い】
<CDの場合>
・44.1kHz、16ビットに容量が限られている(器が小さい)=CDにした際に音楽的に大事な要素を損なわないための工夫が必要
・CDへの落とこみを予測しながら、高域をほんの少し強調して空気感を出したり、声の輪郭をはっきりさせて歌詞を聴きやすくさせる等、うまく足し引きをしながら音作りをしなければらない。

<ハイレゾの場合>
・容量が大きい(器が大きい)=演奏の細かいニュアンスや緊張感、楽器の音色、スタジオやホールの響きをそのままかたちにできる。
・CDへの落としこみを予測しながらマスタリングをする必要がないので、マスタリング・スタジオのスピーカーから聴こえている音そのものが最終的な仕上りになる=プロのスタジオで鳴っている音楽を楽しむことができる。

CDのフォーマットでは再現出来なかった細かなニュアンスが伝わることがハイレゾの一番の魅力であり、そこにハイレゾならではの感動を伝える要素が詰まっています。この違いを一番簡単に体験する方法は、同じ作品のCDとハイレゾを聴き比べてみることです。まずは自分が分かり易い演奏や音に注目して聴いてみましょう。


【ハイレゾの楽しみ方】
(1)演奏に注目して。
ボーカルの息づかい、楽器に触れた瞬間の緊張感、音の消え際の余韻の美しさ、音の響きやハーモニーなど、フレーズの細かい部分、グルーブがどのように聴こえるかに注目して。

(2)音そのものの聴こえかたに注目して。
楽器の聴こえ方、スタジオやホールなどの響き方、真空管マイクやアナログテープレコーダーなどの機材で生まれる繊細な空気感などに注目して。

CDではこう聴こえたボーカルがハイレゾだとどのように聴こえるのかな、と意識しながら聴くと音がスッと耳に入ってきて違いが良く分かりますよ。ハイレゾではアーティストが本来表現したかった音や、臨場感が伝わってきます。CDとは一味違う感動を体験してみてください。


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2014/09/12

レコード入門(番外編)「ショップの魅力ってなんだろう?」


今日はレコード入門番外編です。8月2日にNEWオープンした「HMV record shop 渋谷 」(http://recordshop.hmv.co.jp)に行って色んな魅力を発見してきました!東急ハンズのお向かいで以前DMRさんがあった場所です。


店内を入ってすぐの左手にはNEWアルバム、NEWシングルのアナログ盤が並んでいます。あがた森魚さんのシングルEP「夢が叶えられる街では」は、アナログカッティングのためのプリマスタリングをチーフエンジニア森崎が担当したタイトルです。CDよりもいっそうジャケットのアートワークが引き立っていて目に留まります。ジャケットというのは音楽と出会うきっかけになります。アナログの魅力を1個発見!


店内をグルグル歩いていると、どこからかメタルな歌声が…。なんと2階で北欧メタルバンドoverdriveさんのアコースティックライブが行われていました。こういう遭遇が楽しいです。ショップの魅力1個発見!

店内右手には中古レコードが並んでいます。定番が揃って見やすい。CDは持ってるけど買い直したい!という時に凄く探しやすいです。こちらは中古レコードの視聴コーナー。これは楽しい!


「アナログ」の魅力とはなんだろう?と追求していましたが「ショップ」の魅力についても考えました。自分の足を運び、手で触れて選び聴ける場所というのが私は好きです。学生時代、御茶ノ水でのバイト帰りに楽器街をトボドボ歩いていました。バイトの楽しみは帰りに中古ショップの掘り出し物コーナーの500円ライブビデオを買うことでした。久々に引っ張り出してみると、あの時にあの場所に行って、どんなことを考えていたなと当時の記憶が蘇ります。ショップは自分の手で音楽と出会えることが魅力だと思います。きっと出会えていなかったら今ここで音楽に関わっていないからです。

皆さんはいかがでしょうか?

2014/09/11

ミックスマスターのレベル(その5)「J-POP、HIPHOPで音量レベルを入れる際のポイント」


チーフ・エンジニアの森崎です。
最近では優秀なプラグインのおかげで製品のCD並に音量レベルの入ったミックスマスターも多くなりました。しかし、むやみに音量レベルをいれるのではなく、曲の特徴や出したいニュアンスをよく理解してから音量レベルを入れる必要があります。今回はJ-POP 、HIPHOPで音量レベルを入れる際のポイントについて、メリット/デメリットを押さえながらお話します。

ミックス段階でフルビットに近いレベルを入れることのメリットは「限りなく製品CDに近い音圧感でサウンドチェックが出来ること」です。常に最終形に近いかたちを聴きながら制作することで仕上がりのイメージを明確にすることが出来ます。レベルの大きいミックスは迫力があるように聴こえますが、次のポイントを忘れずチェックしましょう。

<確認ポイント>
(1)小音量で聴いても歌詞や演奏が伝わりやすいか。
(2)声の芯、キック、スネアのアタックがしっかり聴こえるか。
(3)音量レベルを入れた場合でも、音楽のバランスがかわらずに聴こえるか。

周波数レンジ、広がり、オケとボーカルのバランスがバッチリなら、マスタリングではアナログEQやコンプでほんの少し透明感や抜けをプラスするだけでOKです。

逆にデメリットとしては、音量レベルの大きなミックスマスターはサウンドのキャラクターやニュアンスがほぼ決まっているので、マスタリングでミックスマスターとは違う方向性の音作りは難しいということです。例えば広がり・奥行きを出したい、ボーカルを少し柔らかく仕上げたい場合、迫力・音圧重視のパンチのある音源では限界があります。マスタリングで最終的な仕上がりを決めたい場合は音量レベルの大きなミックスマスターは避けるべきです。

マスタリングでも迫力のある音に仕上げることができます。例えばwaves L2、L3などのマキシマイザーは音量レベルが0.1dB違っても音のニュアンスが大きく変わります。サイデラでは、正確でわかりやすいモニターシステムで、音を聴きながらレベルの微調整でパンチを出したりほんの少しナチュラルに仕上げたりというファイナルタッチが可能です!
仕上がりの音量レベルの調整はぜひサイデラ・マスタリングでおまかせください!

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2014/09/08

サイデラ・マスタリングの立会いなしマスタリング(その2)


どうもMushです!

スタジオで「立会い」マスタリングと「立会いなし」マスタリング。一体何がちがうのか。想像してみてください。はい、「立ち会いなし」マスタリングの方はすごく不安になったのではないでしょうか。でも結論から言いますと、「そんなにはちがいません」!

1.使用する機材:同じです。サイデラ・マスタリングは第2DSD編集室こそありますがスタジオは一つです。

2.使用するスタジオ:同じです。一つしかありませんから。

3.作業するエンジニア:同じです。影武者がやってくれれば楽ですが絶対バレますので…。

4.納期:「立ち会い」では最短その日にマスターをお持ち帰りいただけるのに対して、「立ち会いなし」ではお客様チェック用音源の行って帰ってがあるので、最短でも受注から納品まで2-3日、通常5-7日ほどかかります。

5.料金:料金体系は「立会い」マスタリングが「時間チャージ制」なのに対して、「立会いなし」マスタリングは「曲数チャージ制」です。チーフ・エンジニアの「立会いなし」マスタリングは1曲あたり1万2千円+消費税。これは「立会い」マスタリングと比べてもそこまでガクンと安いわけでは変わりません。なぜならプラグインでチャチャッと仕上げるわけではないので作業量としては同じだからです。なのですが例えば、納期に余裕をみていただいたりできれば「早割」的な料金交渉の幅は結構広がります。

「そんなにはちがいません」の意味、少しわかっていただけたでしょうか?作業に手を抜いたりとか、そういうことはないです。みんなマスタリング大好きでやっていますから!僕たちは「立会いなし」のマスタリングこそ特に、クオリティを落とさないように取り組んでいるのです。では次回は実際の作業の流れを比べてみます!

2014/09/02

『Jamaaladeen Tacuma featuring ETHNIC MINORITY』レコーディングレポート(その1)

左から:島野和樹(DR)、横田寛之(SAX)、Jamaladeen Tacuma(EB)、サトウヒロ(WB)

サイデラ・マスタリングでは、ライブレコーディングやライブPA(小規模で音質重視)の依頼が増えています。

意外と知られていないところでは、GML-9100アナログミキサー、MIDASアナログコンソール、STUDER D-19 16ch MicPre amp、DPA、Sennheiser、Neumannほか数々のマイク含めて、近日、写真とリストを公開できるよう作成中です。

そしてサイデラ・マスタリングのスタジオは、マスタリング時のセットアップとちがい、音響パネルを裏返すとバーチ合板の木の反射音、さらにサンプリング・リバーブを利用して空間自体にサラウンドのリバーブを付加することができます。ミュージシャンは、ヘッドホンなしで、まるでライブハウスか小ホールで演奏している感覚でレコーディングができるのです。

以下、先日のJamaaladeen TacumaETHNIC MINORITYをフューチャーしたレコーディングの本人たちの印象がこちらに上がっています。渋谷のストリートからはじまり、人生なにが起こるか判りません。感動的な出会い、そしてアルバム完成までを随時、連載していきます。


++++++++++++ 33分あたりから

http://www.ustream.tv/recorded/51885503?utm_campaign=JPER&utm_medium=FlashPlayer&utm_source=embed


島野:Jamaaladeen Tacumaの来日は30年ぶりぐらい。かつて来日した時に今回レコーディングをしてくれたオノ セイゲンさんと一緒で、それから友達として縁がずっと続いてた。次回また一緒に何かやりたいねと言ってて、来日にした時に、僕らにたまたま出会ったんだ。ありとあらゆる縁の上の上で成り立ったレコーディングだった。

横田:まず、渋谷の路上で僕と出会った時にJamaaladeen Tacumaが言っていた。「small world」=「世界はちっちゃいよ!」が今回のアルバムのキーワード。彼は僕の演奏を聴いてその場でレコーディングしたいと言っていて、フジロックでのライブが終わった次の次の日くらいに「レコーディングしようよ!」とメールをくれた。
自分のバンドのyoutubeをばーっと見てくれたんだと思うんだけど、それで僕らETHNIC MINORITYとJamaaladeen Tacumaで4人で録ったらいいんじゃないかということになった。
それで当日の夕方5時くらいに二人に電話して、(注:その時、ホテルのJamaaladeenからオノに同時に電話がかかっていた)そして、じゃあ夜の10時からねと。(中略)
レコーディング・エンジニアがなんと「戦場のメリークリスマス」を録ったオノ セイゲンさん。むしろ、そこにびっくり!

島野:国内ではむしろ「オノさんに録ってもらったの!!!?」とびっくりされることが多かった。オノさんのスタジオに行って録りましたからね。

横田:そんなことがあって、本当にレコーディングすることになったんです!(中略)



横田:実際にスタジオに行ったらJamaaladeenが「これから録るレコーディングは『Jamaaladeen Tacuma featuring Ethnic Minority』で録る、タイトルは『small world』だ。」と。計画的かどうか判らないけど。しかもオノ セイゲンさんは、Jamaaladeen とOrnette Colemanのアルバムをプロデュース何枚かしている(注2)、たぶん今回もそのつながりでMarc RibotのバンドのPAとライブレコーディング・エンジニアで廻っていたんです。そのつながりでスタジオ空いてないかということで、セイゲンさんのスタジオでのレコーディングが実現した。セイゲンさんのスタジオは、またすごーーい、やりやすくて!!


島野:よかったですね、スタジオはすごかったですね〜!

横田:めーっちゃいい音で録れってますねえ!って言ったらセイゲンさんが「お前、誰に録ってもらってんの!(笑)」って冗談ぎみに言われました(笑)。

島野:すーごかったですね。びっくりしたのは、同じ部屋でブースがあるわけじゃなくて、ひと部屋なんです。ひとつの空間で、教室の3分の1くらいの細長い部屋。天井がすごく高かった。

横田:そう天井が高かったですよ。

島野:天井がめっちゃ高い。



横田:でねえ、常にスピーカーがばーっと、風船のように浮かんでいて、レコーディング中はそこからリバーブのきいた僕らの返しの音が常に出ている。だから、小ホールで演奏しているような環境が、もうそこにある。

島野:そういう研究のの第一人者なんですよね。全方位から音がとんできてるのを再現するために、スピーカーをどう置いたらいいか…とかの専門家ですからね。自分のスタジオだから、もちろんそいう環境ができていて。レコーディング中はどういうことが起こっているのか、さっぱり分からなかったですけど、すごかったですね。

横田:すごかったですね。あれだけその場で、ライブハウスでセッションしているような感じで演奏できて、なおかつ後で音を聴いてみると、レコーディングの録り音は、ちゃんと分離されている、っていう。

島野:ドラムなんてマイク3本でしたからね。あれ、びびったな。

横田:そんな日本最強のレコーディング環境で、Jamaaladeen TacumaとETHNIC MINORITYがいっしょにレコーディングするという、一生に一度あるかないかの体験をしてきました。
レコーディングのやり方は、ベースになるフレーズをジャマラディーンが口頭で伝えてくれた。楽譜は1枚もなかった(笑)。
結構フレーズが難しかったでしょ?あれあそこの段階で譜面ないとむりって誰か言ってもよかったけど、誰もそれを言うことなく、練習1曲あたり10分くらい、録りは15−20分ぐらい。1曲30分で録り終わってどんどん進んでいった。Jamaaladeenが「1テイク目が一番いいんだぜ!」って言って「Duke Ellingtonがそうだって言っているから俺も2回は録らない!」っ言ってた。やっぱむずかった。むずかったよ。一晩、4時間ぐらいでアルバムが出来てしまったという。ジャマラディーンのディレクションも世界トップクラスだった!

++++++++++++ 
全編は、こちらからどうそ!
http://www.ustream.tv/recorded/51885503?utm_campaign=JPER&utm_medium=FlashPlayer&utm_source=embed

(注2:オノ セイゲンは、Ornette Colemanのアルバムをプロデュースしていませんが、Lounge LizardsのIsland Record『BIG HEART』『NO PAIN FOR CAKES』などにかかわっています。最近、関連動画も公開されています。)




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2014/09/01

サイデラ・マスタリングの立会いなしマスタリング(その1)


どうもMushです!

サイデラ・マスタリングは東京は渋谷区神宮前3丁目にあります。青山通りと明治通りを一本入ったところとは思えない、すごく落ち着いたエリアです。ご近所にはエイベックスさんの本社ビルやビクタースタジオさん。最寄り駅はJR原宿駅や東京メトロ銀座線外苑前駅、表参道駅など。写真の「渋谷区コミュニティバス ハチ公バス「神宮の杜(もり)ルート」の「神宮前三丁目」停留所はスタジオから徒歩1分のところなので、渋谷駅前からハチ公バスに乗るのも便利です。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/shibuya/com_bus/

スタジオはそんな場所にあるわけなのですが、遠方にお住まいの方やお仕事の都合がつかない方はスタジオにお越しいただくのが難しいこともあると思います。マスタリングに限らず音楽とはコミュニケーションから始まります。できる限りスタジオに立ち会っていただいて、マスタリングエンジニアと直接コミュニケーションを取りながら、実際に音の変化を聴き比べながら進める「立会いマスタリング」をおすすめしているのですが、前述の理由などでそれが難しい時は「立会いなしマスタリング」で作業をすることになります。

とはいえご自身の音楽作品の最後の仕上げ、マスタリングを立ち会わずに進めるのは、もしかして心許ないかもしれませんから、これから何度かに分けて「立会いマスタリング」と「立会いなしマスタリング」の違いを解説していきます。「一度サイデラ・マスタリングのマスタリングを体験してみたい」と思っている方、これを機に「サイデラ・マスタリングの立会いなしマスタリング」も知ってください!続きが待てないかたはお電話かメール、お問い合わせフォームにて早速お問い合わせください。

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