2010/09/30

THX Professional Training Seminar開催

どうもMUSHです!
5.1サラウンド寺子屋塾の塾長ミック沢口氏より「THX資格認定セミナーの案内」が廻ってきました。ビジネスチャンスを広げたい方はぜひ参加ください。とのことです。

THX
といえば中小規模空間のマルチチャンネル・スタジオを対象とした認証プログラム、THX pm3Professional Multi-Channel Mixing and Monitoring)が有名ですが、こちらはホームシアターデザインのためのセミナーです。

++以下共催の株式会社ソナ様からの案内文より引用++

THX Professional Workshop
THX Home Theater 1 Training

CES や CEDIA などでも好評を博した THX によるホームシアターデザインのためのセミナーです。 このセミナーを受講することにより,最先端のホームシアターデザインに関する実践的なノウハウを学ぶことができます。 また,受講後 On-line テストに合格すると,”THX Certified Professional Home Theater I” の資格を得ることができます。 資格取得後は THX のウェブサイトに認証取得者として名前が加えられ,THX Certified Professional ロゴ 等の使用,On-line 情報 へのアクセス,On-line Store でのディスカウントなどが可能となり,認証取得証明書が発行されます。 このセミナーでは,次のステップである Home Theater II につながる導入として,THX概要/THXテクノロジーの紹介【Re-EQ, Decorrelation 等】/基礎音響理論【反射・吸音,小空間での音の振る舞い 等】/ノイズコントロール,遮音/ルームデザイン,機材選定, システムコントロール,調整..さらに,最新の3D技術に関する内容なども予定しています。

開催日時 2010 年 12 月 9 日(木) 9:00 ~ 17:00
会場 東京都内(10月頃決定予定)
申込締切 定員に達し次第 締切とさせて頂きます。申込方法および申込用紙につきましてはこちら(PDF 80KB)を参照ください。
受講費用 ¥50,000-(認証取得後は毎年ライセンス更新料が必要となります)
主催 THX Ltd.
共催 株式会社 ソナ(お問い合わせはこちらまで)
講師 John B. Dahl(Senior Fellow, Director, Education : THX Ltd.)
38年にわたり コンシューマ エレクトロニクス ビジネスに従事。
Hi-Fi オーディオ製品のセールスマンとしてキャリアをスタート。後にショップ オーナー,セールスマネージャー(NAD USA),プロダクトマネージャー(NAD UK),プロダクト/トレーニングコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネージャー及びトレーナー(Lucasfilm THX)を経て現在に至る。

++引用ここまで。++

詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.thxpm3.jp/ht1.html

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2010/09/28

モニタースピーカーの重要性(その3)「モニター環境の特徴を理解する」

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はスタジオのモニターシステムについて(その3)。

サイデラ・マスタリングのモニターシステムは、常に「色づけがないサウンド」を達成しています。「SD-9003」ケーブルも同じコンセプト(=色づけがない)で、そのモニター環境で、ハンダにいたるまで試聴を厳密に繰り返してできあがったケーブルです。「音の特徴がないこと」が特徴です。機材同士はケーブルでつながっていますが、そこにケーブルの「色づけがない」ケーブルです。

音楽制作の現場ではミキシング・コンソール、プロツールスのアウト「そのままの音質」が、録音/再生されることが理想的です。ミックス作業前に(自分が聴き慣れた)リファレンスCDを再生し、そのスタジオのモニターの特徴を確認しておくことが大切なのです。自分が普段聴き慣れている環境と比べて、そのスタジオは「硬い音」や「柔らかい音」ではないか?低音が正確に聴こえているか?飛び出している帯域がないか?

発売中の「プロサウンド」2010年10月号『AES基礎音響セミナーリポート』P129〜中原雅考(ソナ/オンフューチャー)さんが、「室内音響入門」!!!ここには、ミックスするスタジオの特性によりどのような影響が起こるのか、こと細かく解説されています。かなり専門的な計算方法から、どなたにでも分かりやすい例も提示しながら、必読情報満載です。高域、中域、低域は室内でどのような振る舞いをするのか、そのスタジオではミックスがバランス良く聴こえていても結果としてレコーダーに入っているマスターの音は「硬い音」に録音されてしまうのは、なぜか。プロの現場では当たり前のような話から、実はこんなところに落とし穴があったのかという注意点まで。ぜひじっくり読んでみてください。AESではこのような実践的なセミナーが多くあります。
そして、バランスのよいモニターこそ音楽を最高のクオリティに仕上げるのに不可欠です。


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2010/09/27

モニター改善策(その16)「パワードスピーカーの使いこなし復習」

本日はパワードスピーカー使いこなしのポイントの復習です。

プライベートスタジオなどでは外付けアンプのパッシブスピーカーよりも、アンプ内蔵のパワードスピーカーを使われている方が多いと思います。

(使いこなしのポイント)
1) 電源ケーブル、ラインケーブルの長さをそろえる。
2) スピーカーの高さ、角度を合わせる。
3) スピーカーの周りに出来るだけ物を置かないようにする。

電源ケーブルは2m前後の長さが理想です。スピーカーをミキシングコンソールの後ろに置く場合はそこまでタップで延長してからつないで下さい。ラインケーブルは片側がコンソールアウトに近くても、左右で同じ長さのものを用意して下さい。遠い一方だけ延長すると左右のバランスが崩れ、音の定位が分かりにくくなってしまいます。ケーブルは少したるむぐらいの無理の無い長さでそろえて下さい。

スピーカーの高さ、角度も重要なポイントです。基本はツイーターを耳の高さに。角度は内側の側面が少し見えるぐらいが良いですね。スピーカーの間隔が広すぎたり角度が緩いとヴォーカルやキックなどのセンター成分の音が分かりにくくなってしまいます。

スピーカーの上や周りに物が置いてあると振動や反射で正しいリスニングが出来なくなります。片側のスピーカーの周りに物があるだけで左右のバランスが分かりにくくなりますので注意して下さい。

P.S.
パワードスピーカーのラインケーブルはカナレ L-4E6Sがフラットでお勧めです。ベルデン1192A、モガミ 2534も同グレードで大変良いケーブルです。モニタースピーカー用のケーブルはハイエンドの色づけのあるものよりバランスの良いケーブルが使いやすいです。まずはこれらのケーブルからスタートして、徐々にグレードアップしていけば理想的なサウンドが見つかるはずです。Saidera Ai SD-9003ケーブルはモニターケーブルとしても最適です。

2010/09/25

立ち上がりの速いサウンドを作るには


本日はR&Bの低音の切れ、ROCKのギターのスピード感などを表現するテクニックをお話しします。

(ポイント)
1)コンプ、リミッターの設定は速めのアタック・タイム、リリースタイムで。
2)デジタル・コンプのDCカットなどの機能は使わない。
3)ピークが抑えられない時にはディエッサーを補助的に使う。

(解説)
1)コンプ、リミッターの設定は速めのアタック・タイム、リリースタイムです。
コンプのアタックタイム(10〜30ms)、リリースタイム(300〜100ms)
リミッターのリリースタイムは(100ms以下)

2)デジタル機材には、例えば2Hz以下の低周波をカットするDC CUTなどのパラメーターが付属していることがあります。こちらをONすると音が詰まって抜けが悪くなるので今回はOFFにして下さい。

3)ピークを抑えるために高域をマイナスEQでカットするとおとなしいサウンドになるので、ディエッサーを効果的に使います。抑える周波数は10kHz以上の高い周波数です。
例えばシンバルなど特定の帯域を抑えるにはパラメーターのカーブはピーキングで、高域全体的を抑えるにはシェルビングが有効です。

ピークを抑えるには前段でアナログ機材を通したりアナログシュミレーターを使うのも効果的です。プラグインはそれぞれサウンドに特徴がありますのでインサートして抜けが良くスピード感のある機材を選択して下さい。音作りをするよりもまずは機材の選択です。「通すだけで好きなフィーリングのサウンドになった!」この感覚が大切ですね。

2010/09/24

乾期のアマゾンDSD5.6MHzレコーディング

Twitterに数回あげている、「乾期のアマゾン5.6MHz DSDレコーディングの音源」はダウンロードされましたか?
30秒ほどの音源ですが皆様に「気持いい!」とご好評です。数日前にオノ セイゲンが実際にアマゾンで収録したものです!
すごいですよ、DSDの音の力。普段ぜったい聴けない怖いほどのディテイルが5.6MHzでは収録され、再現できます。

今回アップしたWSDファイルは5.6MHzなので、KORG MR-1000 or 2000S ユーザーのみ視聴可能です。ですが、KORG MRシリーズに付属のソフトAudioGateを使えば (PCM変換されますが)MacでもWinでもお聴きいただけますよ。

現地から届いた写真もアップしますので、情景など思い浮かべながらお楽しみください♪

乾期のアマゾンその1
乾期のアマゾンその2
乾期のアマゾンその3
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2010/09/22

WORD CLOCKの使いこなし

本日はマルチ録音時のWORD CLOCKの使いこなしについてお話しします。

ライブレコーディング等でKORG MR-2000Sなどのデジタルレコーダーを2台以上使用し、マルチチャンネル録音をする場合は必ず2台をBNCケーブルでつなぎ、マスター機からスレーブ機(またはクロックマスターから各機)へWORD CLOCKを供給する必要があります。

「一致と同期」
2台のMR-2000Sのサンプリング周波数をどちらも5.6MHzに設定しても、各々固有の(5.6MHzの)基準信号を使用し動くため必ず2台間にズレが生じます。例えば時計と同じで、二人で同時に時報に合わせたとしてもいずれはズレてしまいます。なぜなら基準となる信号が共通ではないからです。「一致させたが同期はしていない」状態です。つまり同期というのは同じ基準信号を使用しているということです。

2台のMR-2000Sが同じWORD CLOCKで動作していれば収録時間は一致します。KORG AudioGateでPCMデータに変換し、スタートポイントを合わせれば波形の位置(波形の山と谷)は一致します。

フリーランで録音した場合はレコーダー間で収録時間が異なり音あたまを合わせても時間が経つにつれ波形のズレが生じます。長時間になるほど時間のズレは顕著に表れますので注意が必要です。

2010/09/14

KORG MR-2000Sを使ってみよう(その10)「高音質配信のマスターにDSD」

本日はKORG MR-2000Sを高音質配信に応用する方法です。

KORG MRシリーズの登場でDSDがより身近なものとなりました。PCを立ち上げずにDATレコーダのように簡単にDSD録音が出来ることは本当にすごい。

MR-2000Sを使用したエンジニア、アーティストに「DSDのサウンドの特徴」について質問してみたところ「立ち上がりが速く、柔らかく抜ける音」「潤い、深み、艶がある」「音の消え際まで分かるので奥行き、広がりが違う」「録音の前後で音のニュアンスがほとんど変わらない」という感想。

DSD 5.6MHz、2.8MHzで録音しておけばあらゆるフォーマットで納品マスターを作成出来ます。高音質配信用に96kHz/24Bitのフォーマットに変換する場合、ニュアンスを出来るだけ変えたくなければKORG AudioGateでそのまま変換。ほんの少しニュアンスをプラスしたければPrismSound、dCS、dBテクノロジーなどのADコンバーターとアナログケーブルで好みの方向に。さらに音圧を上げたい場合はアナログEQ、コンプで仕上げたり、PCMに変換した後デジタルEQ、コンプでファイナルタッチを加えることも可能。

高音質配信によりレコーディング・スタジオのマスター音源とほぼ遜色の無いクオリティーで音楽を届けることが可能になりました。実際、CD制作の過程においてレコーディング、ミキシングの段階では24bit/48kHzなどのフォーマットで作業しても最後のマスタリング作業で16Bit/44.1kHzという限られたフォーマットに音を取り込み工場納品用のプレスマスターを作成します。この16Bit/44.1kHzに落とし込む行程が一つなく無くなるだけで音楽の情報量は格段にアップします。もちろんマスタリング作業もTDマスターのフォーマットを変えずにそのまま音質、音量調整が可能になります。今までアーティストが伝えきれなかった細かなニュアンスやグルーヴをより身近に体感出来るはず。

2010/09/12

ケーブルのメンテナンス(その2)「RCAケーブルの定期クリーニング」

本日はRCAプラグのクリーニングについてです。

RCAプラグもキャノンプラグ同様に定期的なクリーニングが必要です。クリーニングにはメイク用のコットンと綿棒(細い赤ちゃん用など)を使用します。

コットンに無水エタノールを少量つけて外側のアースとセンターピンのホットをクリーニングします。内側は狭いので綿棒で磨いて下さい。仕上げは乾いたコットン、綿棒で磨きます。機材側のジャックも同様にアース側はコットンでセンターのホット側は綿棒でクリーニングして下さい。

*注意ポイント
1) 接点復活材にはジャック側の赤白のプラスチックを劣化させる商品もあるので使用は避けましょう。
2) ケーブルは3ヶ月ほど経つと端子が酸化してきますのでクリーニングをして下さい。クリーニングすると音の透明感、立ち上がりが戻ってきます。またCDプレイヤーなどの民生機の背面はホコリがたまりやすいのでケーブルのクリーニングと合わせて掃除することをオススメします。
3) ケーブルは長過ぎず短すぎず自然なカーブを描く長さのものを使用して下さい。

2010/09/09

サイトウ・キネン・オーケストラ スクリーンコンサートに行ってきました

どうもMUSHです!

2010年9月8日に六本木ヒルズアリーナで行なわれた「小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ 六本木スクリーンコンサート」に行ってきましたよ!このイベントは、毎年長野県松本市で行なわれる「サイトウ・キネン・フェスティバル 松本」で小澤征爾氏が指揮をとるコンサートプログラムを六本木ヒルズアリーナの巨大スクリーンにハイビジョン映像とサラウンド音声で生中継(!)するというもの。今年で8回目で毎年恒例のイベントとなっています。
今年は台風の影響により開演直前までの豪雨(現地はそんなことなかったと思いますが)でどうなるかと思っていましたが、雨も上がって無事開催されました!でも空席がぽつぽつ見られたのでやはり例年に比べると人は少なかったかな?小澤氏は体調の大事をとって冒頭の1曲のみ指揮をとり、読売交響楽団の正指揮者・下野竜也氏が代わって指揮をとりました。

子供連れの方も多くいらしていました。小さいお子さんはコンサートホールに入場出来ないことも多いですからね。この音楽は最高のゆりかごです!きっと成長にも良い影響がありますね。
今年は豪雨の為に地面はスクリーン映像が反射するくらいに濡れていました。例年は並べられた椅子はほぼ満席が当たり前で階段や地面に座り込んでみる方の姿もちらほらあります。それもまたこのイベントの醍醐味の一つです!気持ちいい風に吹かれて最高の音楽を聴ける環境はまるでロックフェスの様な開放感があります!

ここでもう何年もこのイベントに通っているMUSHから耳より情報です!ぜひ六本木ヒルズアリーナの後方、2F席(?)での視聴も面白いですよ!音量感こそ減りますが、中継される現地のホールの響きと六本木ヒルズアリーナの響きの混ざり合いまさに「六本木ヒルズアリーナ・ホール」の2F席といった音です!
また会場では信州名産のワインやジュースが販売されています。豪雨で販売スタッフも技術スタッフも大変だったかと思います。
ぼくは林檎ジュースで乾杯!素晴らしいイベントをとても楽しみました。


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2010/09/08

ケーブルのメンテナンス(その1)「XLRケーブルの定期クリーニング」

本日はケーブルのエージングとクリーニングについてです。

SD-9003ケーブルを購入して下さった皆さんのケーブルも数ヶ月経ちそろそろエージングも完了して馴染みが出て来ましたか?エージングをすると全帯域に渡って滑らかでピークが無く、バランスの良いサウンドになります。音の立ち上がり、ヴォーカルの抜けなども良くなります。
ただしケーブルは3ヶ月程度で端子が酸化してきますのでクリーニングをして下さい。方法は綿棒に無水エタノールを少量つけて良く磨きます。(キャノンのメスを掃除するには赤ちゃん用の細い綿棒がオススメです。)磨いたあと水分が残っているとそこから酸化し始めますので乾いた綿棒で仕上げて下さい。その後は数ヶ月ごとに端子の汚れをチェック。乾いた綿棒で拭いてみて綿棒が黒くなったらクリーニングして下さい。

クリーニングすると音の透明感、立ち上がりが戻ります。定期的、または録音、TDの前に行なえばガリや接触不良などのトラブルを未然に防ぐことが出来ますよ。

2010/09/07

モニタースピーカーの重要性(その2)「複数のシステムを使い分ける」

チーフ・エンジニアの森崎です。

マスタリングとは音作りの最終行程であり、工場に納品するプレスマスターの品質管理の第一歩です。サウンドのバランスだけではなくノイズ、歪み、LRの確認なども綿密に行ないます。

僕はマスタリングの時には以下の4つのシステムでチェックしています。
1)PMC MB1(ラージモニター)
2)SHARP SD-V10(ラジカセ)
3)SENNHEISER HD-600(ヘッドフォン)
4)SONY MDR-CD900ST(ヘッドフォン)

ラージモニターでは全体のバランスとローエンドの処理、キックとベースのバランス、ヴォーカルの質感、音の抜け、スピード感、体感的な音圧などをチェックします。ラジカセではオケとヴォーカルのバランス、小音量時のリズムの聴こえ方を確認します。ゼンハイザーHD600では音楽的なバランスを聴いています。HiFi過ぎない、出来るだけリスナーに近い環境でチェックするためTASCAM DA-45HR(DAT)をDAコンバーター+ヘッドフォンアンプとして使用しています。ソニーのヘッドフォンでは音のバランスチェックとノイズ、歪みの確認です。こちらはよりシビアにチェックするためモニターコントローラーGRACE DESIGN m906のヘッドフォンアウトでチェックします。

マスタリングというとEQ・コンプなどの音作りに注目しがちですが、一番大切なのは仕上がったサウンドの確認です。マスタリングの責任とは「音を確認する行程」を確実に保証することです。音の違い、ほんの少しの違いもはっきり聴き取れるよう、モニターシステムはシンプルです。それだけでぐっと緻密な音作りが可能になります。

参考までにオノ セイゲンは、以下の4つのシステムでミキシング/マスタリングを行っています。
1)PMC MB1(ラージモニター)
2)ECLIPSE TD307ii  (ニアフィールド)
3)SONY MDR-EX800ST(イヤフォン)
4)ULTRASONE HFI-650(ヘッドフォン)


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2010/09/06

プラグインの使いこなし


本日はプラグインの使いこなしについて。

「マルチバンド・コンプ」
マルチバンド・コンプの選択基準のひとつに、まずインプット・スルーでのサウンドも確認します。そして1:1.2のような低いレシオ設定も確認しましょう。1:4、1:8は音作りですが、インプット・スルーや低いレシオでは、ケーブルを交換してニュアンスを変えるように、そのキャラクター自体が音作りに使えるのです。それぞれ、透明感のある音、太い音、抜けの良い音など独自のキャラクターを持っています。

また、プラグインは組み合わせることで、音質と操作性を兼ねた使いこなしも可能です。一つはインプット・スルーで音のキャラクター付けを行ない、もう一方で微調整を行ないます。パラメーターの設定は1曲ごとゼロから行なうのではなく、あらかじめジャンルに合わせた数種類のデフォルト・セッティングを作っておき、そこからスタートすると作業がスピーディーに出来るだけではなく、マルチバンドのパラメーター調整がよりシビアにできます。

「総合ツール」
マスタリングでは、出来る限りシンプルなセッティングでマスターの情報量を最大限に引き出します。プラグインも同様で、まずはEQのみ、次にコンプ・リミッター、マルチバンド・マキシマイザー、M/S処理など、徐々にパラメーターを増やします。しかし、セッティングが決まった時点で必要のないプラグインはインサートから完全に外します。キックやベースなどの低域の音作りはCOMPやリミッターを使うよりも基本はEQで。例えば、26Hzを0.2dB、42Hzを0.2dB、121Hzを1.3dBなど幾つかの帯域を細かく調整します。センター成分の音作りには特に気をつけて。

マルチバンド・マキシマイザーは細かく調整するというより、帯域ごとのレベルの調整に使うことが多いですね。エキサイターやアンプシュミレーターなどは最後のファイナルタッチを施したい場合だけ使用します。EQでは表現出来ない輝きや倍音をプラスしたい時に重宝します。


2010/09/02

KORG AudioGateについて

KORG MRシリーズにバンドルされているAudioGateはみなさんお使いですか?

KORG MRシリーズには、AudioGateV2.0というファイル・フォーマット変換アプリケーションソフトがバンドルされています。MRシリーズで録音した1-Bit DSDや24/192 PCMなどのハイレゾリューション・マスター音源から16 Bit、44.1kHzのCDフォーマットや配信用のMP3音源をを作成したり、逆にPCMファイルからDSDファイルを生成するアップコンバートが可能です。ファイル・フォーマットは実に13種類、サンプリング周波数と量子化ビット数の組み合わせは20通りサポート。V2.0ではDSDディスクの作成に対応しています。

AudioGateはソングの分割・結合・フェード処理・音量調整・L/Rバランス調整・ノーマライズ・DCカット・マーク編集など、ステレオ・レコーダーに必要とされる基本的な編集を1-Bit DSDを含むすべての対応フォーマット上で行うことが出来ます。また一般的なTPDFディザに加え、人間の聴感特性にマッチしたKORG独自開発の優れたディザ・アルコリズムKORG AQUAを搭載しています。こちらは16BitのAudio CDを焼く際、高音質マスターの空気感を逃さず封じ込めることが出来る高性能なディザーです。

AudioGateには電子楽器メーカーのコルグが永年培ってきた高音質と処理スピードを両立させるノウハウがの随所に生かされています。



KORG MR-2000Sを使ってみよう(その9)「SDMでの使いこなし」

本日はKORG MR-2000Sのサイデラ・マスタリングでの使いこなしについてお話しします。

「マスタリング」
例えばリマスタリングの時、古いアナログテープはMR-2000SにDSDの5.6448MHzでアーカイブします。古いテープは再生するごとに音質が劣化するがそれを未然に防ぐことが出来ます。テープレコーダーを完璧に調整した状態が録音されているので、マスタリングの手直しにもテープをかけ直すことなく、安全、確実、スピーディーに仕上げることが可能です。

また、音源がCDやDATでしか残っていない時はPCMデータを5.6MHzのDSDデータにアップコンバートすることでアナログEQ、コンプでデリケートに処理できます。そうすることで音源の中の空気感、ニュアンスを最大限に引き出すことが可能になります。

「トラックダウン」
Pro Toolsの作業では最終的にデータをバウンスすることで音色は若干変化しますがMR-2000Sに5.6MHzで録音すればモニターアウトのサウンドに限りなく近いクオリティーで録音することが出来ます。もちろんMR-2000Sの前にアナログのEQ、コンプを通したり、アナログハーフインチを通してそのアウトを録音することも可能です。ランニングテープ1本あればアルバム1枚分ハーフインチを通せます。今までならレコーディングスタジオとマスタリングスタジオではテレコが違うので、同じサウンドを再現することが出来ませんでしたがMR-2000S本体を持ち運べばそれが可能なんです。

P.S.
ノンストップのMIXCDを作成時にも威力を発揮しますMR-2000Sにはピンの入力、出力が付いているのでUREI1620の出力をそのまま録音出来ます。DSD5.6MHzで※約14.5時間の録音が可能なので時間を気にすることなくプレイすることが可能です。何よりアナログレコードの質感をそのまま録音出来るところが一番の魅力ですね。音のクオリティーはほとんど失うものが何もありません。(※連続6時間の録音が可能)
この方法だとDJがマスタリングスタジオでプレイし、そのままマスタリングしたかのような昔のダイレクトカッティングのようなことが可能になりますよ。

2010/09/01

OTOTOYよりDSD配信を開始

どうもMUSHです!

5.6MHzDSDライブレコーディングやリマスタリングについてはこのSaidera Mastering Blogでお伝えしてきましたが、ついに!OTOTOYよりDSD配信が開始されていますよ!その第一弾は2010年3月1日に、東京芸術劇場中ホールにて行われた"東京芸術見本市インターナショナル・ショーケース"の模様を収めた「清水靖晃+渋谷慶一郎/FELT」。サウンド&レコーディング・マガジンのインタビュー記事によるとライブの収録はKORGのMR-1000を2台使って5.6MHzのDSDで行っていたとのこと。(インタビューの全文はこちら

追記:こちらの作品朝活でレビューします!詳しくは↓↓終了しました。

このDSD配信、サンプリング周波数はSACDと同じ2.8224MHz!まさにスタジオマスターそのものをリスナーに直接届けられる時代が来ました。ところでみなさん。DSDにも、PCMのWAVやAIFFの様にいくつかの規格があるのをご存知でしょうか?


1ビットオーディオコンソーシアム」が策定した1ビットオーディオ・ファイル・フォーマットで、チャンネル数やサンプリング周波数に制限がなく、あらゆる形式の1ビットオーディオ・データに対応できることが特長。


ソニー製パーソナルコンピュータ「VAIO」の一部モデルでサポートしているDSDファイル・フォーマット。


SACD(スーパー・オーディオCD)制作用のプロ・オーディオ機器(レコーダー/ワークステーション/オーサリングなど)で広く採用されているDSDファイル・フォーマット。サイデラ・マスタリングのDSDワークステーション「SONOMA」もDSDIFFを取り扱います。

今回の「清水靖晃+渋谷慶一郎/FELT」のDSD配信には、DSFフォーマットが採用されています。DSFファイルを所定のフォーマットでDVDメディアに記録する「DSD DISC」を作成してPS3などで聴いたり、KORG MRシリーズでも聴くことが出来ますね!(ただしPS3ではDSD→PCM変換が行われます)こちらも高橋健太郎さんの解説がわかりやすいです。「How to enjoy DSD?」

早速購入して、ぼくはKORG MR-2000Sで聴いてみたいと思います!



++告知++
サイデラ・モーニング・セッション#021開催
テーマ:「OTOTOYのDSD配信プレビュー」
日時:2010.9.15 水曜日 9:00AM-10:00AM
場所:サイデラ・マスタリング (PMC MB1 x5.1ch(最寄り駅;東京メトロ外苑前、JR原宿)
参加申し込み:まで、メールにてお名前/年齢/会社名をお知らせ下さい。
この音源制作のワークフローをサウンドアンドレコーディングマガジンの記事から復習し、視聴します。
DSDとは?高音質配信とは?という点も触れていきます。
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