2010/05/13

マスタリングのポリシー(その2)


僕がマスタリングでこだわっていることは、TD音源をじっくり聴くことですね。TD音源をプレイバックするときは必ず別回線で、EQやコンプを外したダイレクトなセッティングで聴いています。EQ、コンプはOFFにしてもそれらを通ると色付けのついたサウンドになってしまいますので。

注意して聴いているポイントは音のフォーカス、音像の大きさ、楽器のピッチ、ヴォーカルの声質です。フォーカスが合っていないと音量が上がっても、音がシャープに聴こえず、スピード感のないサウンドになってしまいます。

また、音像はマスター音源が大きければそれを保ったまま、音量を大きくする必要があります。音像が大きければ、それほど音量を大きくすることなく、曲が大きく聴こえますので。

音質については、特にキックのピッチが変わらないこと、ヴォーカルの質感はアーティスト本人の声に聴こえるように声の芯の部分と倍音のバランスには特にこだわっています。

ヴォーカルが主役だけどオケもしっかり聴こえる、サウンドを気にする事無く曲がすっと頭に入ってくるような、そんなマスタリングを常に目指しています。

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