2014/07/02

アシスタント・エンジニアの心得(その3)「第一歩は素直さ」


アシスタント・エンジニアの心得について、連載第3回目は「素直さについて」お話しします。

僕自身、音響ハウスで数年間のアシスタント時代を経験しました。最初、何をしても先輩から注意され、質問する内容さえわかりませんでした。直近の先輩に相談したところ「言われた通りにやってないからだろ!?」と諭されました。

ポイントはそこでした!まずは、「言われた通りにやる」こと。ある意味そのスタジオの流儀のような伝統のマニュアルにそって、言われたことだけでいいので100点満点の作業ができることが第一歩です。ファストフード店でオーダーを復唱するように先輩の指示を勘違いすることなく理解して、その通りにできるようになれば、その仕事は「任せてくれる」ようになります。そうやってできることを1つずつ増やして活躍の場を一歩ずつ広げていけば、間違いなくそのスタジオで無くてはならない存在になっているでしょう。

僕はこれをアシスタント・エンジニアに大事な「素直さ」だと思っています。やり方を工夫したり、「あれやっておきました!」なんて気を利かせたりするのは基本を身につけた後で全然遅くありません。将来スタジオで働きたいと思っている学生さんや、先輩から注意されて伸び悩んでいるアシスタント・エンジニアは、焦らずにまず「素直さ」に着目してみましょう。もしかすると力みすぎて空回りしていただけかもしれませんよ。

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