アシスタント・エンジニアの重要な役割のひとつに「レコーダーを まわす」仕事があります。“まわす” という表現は記録媒体がテープの場合の話、近頃はハードディスクやSD・CFカード等での録音がほとんどで、テープをまわす場合とは違った注意点があります。
「せっかくのいい演奏が、うまく録音出来なかった・・・!」
こんなトラブルが起こらないように、今回は現場でレコーダーをまわす(“まわす” にかわる言葉がいまだ見つかりません)前に確認したいポイントをおさらいしましょう。
1.演奏(公演)時間
長引くかもしれない拍手や予定外のアンコールにも備えて、記録メディアは余裕をもった容量を確保しましょう
2.サンプリング周波数/量子化ビット数/ファイル形式/チャンネル数
上記項目によってファイルサイズが異なるので確認しておきます
3.メディアの記録可能時間
最近は1TB、2TBのハードディスクが当たり前になり、ちょっとしたレコーディングなら容量を心配する必要はなくなりましたね。とはいえ油断大敵、特にSDカード等(4GB~64GBが主流でしょうか)に記録する場合は記録可能時間を把握しておきましょう
4.レコーダーとメディアの相性
メーカー推奨のメディアならまず間違いありませんが、実際に録音して確かめておきましょう
5.同期の方法
映像を伴う収録の場合、タイムコードを記録する必要があるか否かを確認します
6.バッテリーの持続時間
バッテリー駆動の場合、電池などの必要数を算出するために持続時間を把握しておきましょう
※気温が極端に低い・高い環境下では、持続時間が短くなる場合があります
現場での思わぬトラブルは準備不足から起こります。一回きりの演奏を確実に記録するために、事前の準備・確認は万全に!データ容量の計算や現場での確認事項については、また別の回でおさらいしましょう。
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