2010/09/28

モニタースピーカーの重要性(その3)「モニター環境の特徴を理解する」


本日はスタジオのモニターシステムについて(その3)。

サイデラ・マスタリングのモニターシステムは、常に「色づけがないサウンド」を達成しています。「SD-9003」ケーブルも同じコンセプト(=色づけがない)で、そのモニター環境で、ハンダにいたるまで試聴を厳密に繰り返してできあがったケーブルです。「音の特徴がないこと」が特徴です。機材同士はケーブルでつながっていますが、そこにケーブルの「色づけがない」ケーブルです。

音楽制作の現場ではミキシング・コンソール、プロツールスのアウト「そのままの音質」が、録音/再生されることが理想的です。ミックス作業前に(自分が聴き慣れた)リファレンスCDを再生し、そのスタジオのモニターの特徴を確認しておくことが大切なのです。自分が普段聴き慣れている環境と比べて、そのスタジオは「硬い音」や「柔らかい音」ではないか?低音が正確に聴こえているか?飛び出している帯域がないか?

発売中の「プロサウンド」2010年10月号『AES基礎音響セミナーリポート』P129〜中原雅考(ソナ/オンフューチャー)さんが、「室内音響入門」!!!ここには、ミックスするスタジオの特性によりどのような影響が起こるのか、こと細かく解説されています。かなり専門的な計算方法から、どなたにでも分かりやすい例も提示しながら、必読情報満載です。高域、中域、低域は室内でどのような振る舞いをするのか、そのスタジオではミックスがバランス良く聴こえていても結果としてレコーダーに入っているマスターの音は「硬い音」に録音されてしまうのは、なぜか。プロの現場では当たり前のような話から、実はこんなところに落とし穴があったのかという注意点まで。ぜひじっくり読んでみてください。AESではこのような実践的なセミナーが多くあります。
そして、バランスのよいモニターこそ音楽を最高のクオリティに仕上げるのに不可欠です。

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