2010/09/06

プラグインの使いこなし


本日はプラグインの使いこなしについて。

「マルチバンド・コンプ」
マルチバンド・コンプの選択基準のひとつに、まずインプット・スルーでのサウンドも確認します。そして1:1.2のような低いレシオ設定も確認しましょう。1:4、1:8は音作りですが、インプット・スルーや低いレシオでは、ケーブルを交換してニュアンスを変えるように、そのキャラクター自体が音作りに使えるのです。それぞれ、透明感のある音、太い音、抜けの良い音など独自のキャラクターを持っています。

また、プラグインは組み合わせることで、音質と操作性を兼ねた使いこなしも可能です。一つはインプット・スルーで音のキャラクター付けを行ない、もう一方で微調整を行ないます。パラメーターの設定は1曲ごとゼロから行なうのではなく、あらかじめジャンルに合わせた数種類のデフォルト・セッティングを作っておき、そこからスタートすると作業がスピーディーに出来るだけではなく、マルチバンドのパラメーター調整がよりシビアにできます。

「総合ツール」
マスタリングでは、出来る限りシンプルなセッティングでマスターの情報量を最大限に引き出します。プラグインも同様で、まずはEQのみ、次にコンプ・リミッター、マルチバンド・マキシマイザー、M/S処理など、徐々にパラメーターを増やします。しかし、セッティングが決まった時点で必要のないプラグインはインサートから完全に外します。キックやベースなどの低域の音作りはCOMPやリミッターを使うよりも基本はEQで。例えば、26Hzを0.2dB、42Hzを0.2dB、121Hzを1.3dBなど幾つかの帯域を細かく調整します。センター成分の音作りには特に気をつけて。

マルチバンド・マキシマイザーは細かく調整するというより、帯域ごとのレベルの調整に使うことが多いですね。エキサイターやアンプシュミレーターなどは最後のファイナルタッチを施したい場合だけ使用します。EQでは表現出来ない輝きや倍音をプラスしたい時に重宝します。


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