CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。
サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。
2013/10/25
8つのノイズとその対策
マスタリングは、お持ち込み音源の確認から始まります。そのミックスが音質もバランスもバッチリなミックスなのに、マスタリング当日になって思わぬノイズに気がつき作業を中断せざるをえないことがまれにあります。あらかじめ注意しておきたいノイズは大きく分けて8種類。マスタリング当日に除去・軽減できるノイズは限られますので、気なるノイズがあった場合は事前にお知らせください!
1.プレイノイズ
2.リップノイズ
3.ディストーション
4.スクラッチ
5.電気的なノイズ
6.空調
7.ハムノイズ
8.ヒスノイズ
1.演奏に起因する「プレイノイズ」。
(楽譜に記された音を)演奏したときにでる演奏意図に(楽譜に)記されていない音。楽器の構造から発生する「ギッ」「キュ」「チッ」「カタ」「カチッ」など、演奏の一部として混ざっている場合は除去する事は困難。ほんのちょっとした椅子のきしみなども。プリペアードピアノなど、意図的に指定されている楽音としてのノイズは(品質管理という意味では)ノイズではありません。
2.ボーカル録音で口から発生する意図しない音「リップノイズ」。
のどが乾いてきたときに、舌や唇が離れる瞬間の、プチ、ピチッなど。(ボーカル録音のときは、グラスに水を忘れずに)。ミックス時にボーカルトラックだけをソロで確認すれば必ず見つけられる!その段階でなら、リップノイズのほとんどは除去可能です。
3.歪みである「ディストーション」。
音のピークなどで生じるデジタルクリッピングやアナログ歪み。ただし声の歪みは、歌のテイクが良い場合は、よいテイクが優先されることも多い。マイク自体やヘッドアンプの歪み、ミックス時にトータルコンプを入れる場合は、音量を上げ過ぎないように注意してください。
4.古いアナログレコードのパチパチチという音などは、「スクラッチノイズ」。
ジャンルによっては、曲全体に意図的に入れたり、スクラッチノイズそのものを演奏の一部としている場合があります。これらは(クオリティコントロールと言う意味では)ノイズではありません。
5.クロスフェード箇所や、フェードをかけずにエディットやファイルをバウンスすると編集点でノイズとなる場合があります。ミックス時には、編集点をソロで確認してください。
6.エアコンの風による「空調音」や、モーター音などの低音。
録音時に発見しておくことが基本です。ライブ収録では、空気吹き出し口からの風がマイクに当たっていないかをヘッドホンで確認。録音時は、空調を止めるという対策も必要な場合があります。
7.照明やコンピューターの電源系統などから電源を伝わってくる「ハムノイズ」。
特にライブレコーディング現場は要注意。可能な場合は別系統の電源を使用。照明のケーブルから離してワイヤリングするなどで多少は対策可能。
基本的にノイズを減らすにはシールド処理されたケーブルを使用。プラグインなどで取り除くと音質の印象が変わるので、取り除いてからミックスするのが望ましい。収録時にできる限り取り除きたい。
8.アナログテープ、アナログ機材などのS/Nが悪い場合に目立ってくる「スー」「サー」というノイズ。
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