2014/04/30

走らずに急ぐ [ for Students ] 第5回

音の業界を目指す学生さん向けの [ for Students ]、
第5回のテーマは【走らずに急ぐ】です。

現場では「急げ」と叱られます。
しかしまた、「走るな!」とも注意されます。

……いったいどうしたら???

走らずに、急ぐ。これしかありません。

まず、走るとモノや人にぶつかる危険があります。

私が多く携わる室内楽やオーケストラの現場ですと、楽器の中には数億円という代物も……値段がすべてではありませんが、替えの効かないモノを壊すわけにはいきません。ケーブルに足がひっかかり、マイクスタンドが倒れ、マイクロフォンが楽器にぶつかる、なんてドミノ倒しは想像すらしたくありませんよね。また、モノばかりでなく安全第一、怪我をさせない・しないことが何より大切です。

次に、スタジオやステージで走り回ると、忙しくない人にまで「慌ただしい雰囲気」が伝染してしまいます。さらには心拍数が上がり冷静さを失う可能性もありますので、「走らない」を心がけると結果として仕事が早く進むとも考えられます。

走る = 急いでいる ではありません。客観的には

走る = 慌てている ように映ります。

現場では、優雅(のんびりとは違います)に、音を立てず、てきぱきと。例えば飲食店のホールスタッフが料理の提供時(=往路)に空いたお皿やグラスを片付ける(=復路)ように、往路と復路を有効活用するだけでも仕事は早くなります。的確な仕事ができていれば走らずとも十分なのです。


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