2019/01/17

サウンド・キャラクターを見極める6つのポイント

機材やケーブルの聴き比べでそのサウンド・キャラクターを見極めるために。

スピーカーやヘッドホン、アウトボードなどの機材やケーブルの比較試聴でサウンド・キャラクターを見極めるために重要な6つの基本的なポイントを紹介します。これは楽器の出音の聴き比べや、プラグインやエフェクターのセッティング違いの比較にも応用できる項目です。


[サウンド・キャラクターを見極める6つのポイント]

1.まずは2種類の聴き比べ(AB比較)から
2.客観的に
3.試聴箇所を絞って
4.聴きどころのテーマを決めて
5.リスニング位置は変えずに
6.再生ボリュームを固定して


1.比較試聴の基本は「2種でのAB比較」です。3種以上で比較する場合は同時に3種を比較するのではなく、2種でのAB比較の印象が良かった方ともう1種をAB比較する2段階でおこなうことから始めましょう。


2.機材やケーブルなどの「キャラクター」「質感」を判断することが目的なので、かならず客観的に聴きます。ボーカルを楽しんだり、リズムに乗ったりする音楽鑑賞の要素は少なく、あるいはなくても良いです。(これがミキシングやマスタリングの場合には音楽的要素も加味した試聴、判断が必要です)


3.音質を記憶しやすいように試聴箇所のポイントを絞ります。4つ打ちのキック1章節分や最初のボーカルのワンフレーズなど。音は映像のように一時停止して固定することができないので、時間的に短く区切って試聴すると判断がしやすいです。判断に迷ってしまったときに長く聴くのはかえって逆効果です。一度再生を止めて、頭をリセットしてから再度短い時間で試聴します。


4.「ボーカルやキックなど1つのパートの質感」「低域・高域の伸び方」「キックとベースのバランス」「オケとボーカルのバランス」「広がり方」「奥行き」「定位感」「音像の大きさ」など、いま自分が何を基準に試聴しているのかを明確に意識して試聴します。


5.スピーカーに対してのリスニング位置は前後・左右位置、高さをなるべく変えずに試聴します。


6.再生ボリュームは固定して試聴します。なぜなら人間の耳は音量レベルによって周波数特性が変化するため。ボリュームが変化すると正しい比較ができません。試聴音源(ソース)を変えたときに試聴音源そのものの音量に合わせてボリュームを変えるのは問題ありません。


この6つのポイントを意識すると、今まで掴めなかった音の違いに気がつくことができると思います。

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