2019/01/15

シーリングレベルの設定

本日は、プラグインのリミッターのシーリングレベルについて。

Mixをしながらモニターで聴いているサウンドはまったく問題ないのに、バウンスしたら(書き出したら)音が歪んでしまった。配信用にAAC/MP3に変換したら歪んでしまった。という経験は誰しもあるはずです。プラグインのブランドによっては、シーリングレベルを0dB目一杯に設定してバウンスしても歪まない機種、歪んでしまう機種があります。コップに水を一杯まで入れると表面張力分の盛り上がった部分があふれてしまう状況に例えられますか。

その歪みを防ぐには、マスターフェーダーにインサートしているリミッターのシーリングレベルを少しだけ下げてください。-0.1dBに設定するだけでも、ほぼ歪みから回避することができます。プラグインをインサートしていない場合は、マスターフェーダーを-0.1dB下げます。書き出し時にディザリングをしている場合にはシーリングレベルの下げ幅をもう少し増やして、0.3dB程度にすることを推奨します。

またAAC/MP3変換時に歪みが発生する場合、原因が「トゥルーピーク(=インターサンプルピーク)」のオーバーレベルによるものの可能性もあります。原因がトゥルーピークによる場合だと、使っているリミッターの特性によってはシーリングレベルを1〜2dB下げないと完全にオーバーレベルを回避できない場合もあるので、トゥルーピーク・リミッター機能を備えたリミッターを使用した方が歪みを回避しやすいこともあります。

シーリングレベルをどれだけ下げても歪みが解決しない場合は原因は別のところにありますから、リミッターのスレッショルドを緩めたり、そもそもの録り音の時点で歪んでいないかを落ち着いてよく確認してください。

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