2010/07/12

オーディオラックの重要性

チーフ・エンジニアの森崎です。

本日はオーディオラックの重要性についてお話ししたいと思います。
アンプやCDプレーヤーのパフォーマンスを引き出すにはしっかりした作りのオーディオラックが不可欠です。ケーブルで音質が変わるお話はいつもしていますが、同じぐらいラックの違いでも音質が変わるんです。

僕が学生の頃はラックといえば21mm厚のシナ合板を2枚張り合わせた42mm厚の重量級ラックが定番でした。オーディオ仲間と音質競争をするので良い音を出すには最低限このラックが必要でした。ラックは田の字型に組みます。天板に2台、上段、下段に2台ずつ計6台の機材を収納出来ます。

参考にしたのは故長岡鉄男氏のラックです。ラックは上下でセパレート出来るように設計します。天板、側板、底板は2枚合わせ42mm厚で組みますが、上段の底板、下段の天板は21mm厚にして上下を合わせた時に42mm厚になるようにしました。ドアを通るためにそうしましたが組み上がると60kg以上はありましたね。

サイデラ・マスタリングのラックはフィンランドバーチ合板の重量級ラックです。ウレタン塗装を施してあるラックを使うのは僕の理想でした。それを今マスタリングの仕事で使えるのはとてもうれしいですね。

このラックにはAD/DAコンバーターなどを収納していますが天板の上にKORG MR-2000SやSTUDER D730を置くととてもバランスのいい音がします。マスタリングでは音の入り口でどれだけ情報を引き出せるかが大切ですが、縁の下の力持ちがオーディオラックと言えるでしょう。

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