2010/06/02

ヴォーカルのEQ(その3)「声のニュアンスを引き出す」



ヴォーカルの細かな表情を引き出すことで声のニュアンスがぐっと深まります。本日はそのテクニックの基本です。

「声の周波数分布」(あくまでイメージです)
低域成分は250Hz〜1kHz:声に膨らみ、暖かさをプラス
基本成分1kHz〜10kHz:声を前に出す、声の芯を引き出す
倍音成分10kHz以上:ニュアンスのコントロール

例えば声のピークを少し押さえて暖かみを出し輪郭をはっきりさせたい場合。暖かみを出すため250Hz〜1kHzを(声にぴったりの帯域を探す)強調し、シェルビングEQでピークのある帯域(4kHz〜10kHz付近)を見つけQの狭くし少し抑えます。このままでは抜けが悪くなってしまうので10kHz以上の帯域をQを広めにして強調します。

輪郭をはっきりさせたい場合は10kHz付近の周波数を使ってください。声のエアー成分、透明感のある倍音をプラスしたい場合は15kHz前後の高い周波数を使います。そうすることで声質を変えずにニュアンスのみをプラスすることが出来ます。

帯域については使用するEQで若干異なりますが方法は同じです。このEQのテクニックはヴォーカルだけでなく色々な楽器に応用出来ますのでぜひ試してみてください。

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