サイデラ・マスタリングではモニターアンプにソニー マルチチャンネルインテグレートアンプ TA-DA9100ESを使用しています。このアンプは、かないまること金井隆氏が音質にかかわっている、ソニーが開発、設計した入魂のアンプです。
金井氏は、弊社オノとはフルートアンサンブル「LYNX」などの仕事を通じても、たいへんお世話になっている、良き時代のソニーを代表するスーパーエンジニアです。オノは「プロサウンド」の連載記事で、金井さんはじめ関係者に開発ストーリーをロングインタビューしています。(←バックナンバーがどうしても見つからない場合、ご希望の方には、お名前、会社名、Eメールアドレスをお知らせいただければ、限定5名様までPDF資料をさし上げます。)
AVアンプとオーディオアンプの音の違いはAVアンプは色づけが少ないこと。オーディオアンプの場合はフラットなバランスといっても何かしらの色づけがされています。
2008年の暮れのスタジオリニューアルの際にTA-DA9100ESをマスタリングのリファレンスアンプとしても採用しました。(それまでも、サラウンドモニターにはTA-DA9100ESを使用していました。)僕自身サイデラ・マスタリングではアナログアンプのボルダー500AEをBTL接続で使っていたので、TA-DA9100ESがPMC MB1を十分に鳴らせるだけのパワーがあるのか少々不安でした。
しかし、それはTA-DA9100ESのサウンドを初めて聴いた時に全くなくなりました。とにかくレンジが広くハイスピードで立ち上がりが速い。そして圧倒的な歪みの少なさ。マスタリングの細かな音作りにも的確に反応してくれます。デジタルアンプだけど音ニュアンスは真空管アンプに近いと思いました。TA-DA9100ESはサラウンドに対応していて、各チャンネル200ワットの大パワーです。
音楽の抑揚を表現するには音の瞬発力が特に大切です。クラッシックのオーケストラでのff、R&Bの立ち上がりの速いキックの音が、生き生き鳴ってくれました。
マスタリングの作業では音量を固定しての作業がとても重要ですが、デジタルアンプなので0.5dBステップのボリュームで毎回確実な値に固定出来ること、また電源を入れてから音が安定するまでの時間がきわめて短いこと、消費電力が少ないことなどデジタルアンプならではの恩恵がたくさんありました。使いこなしや詳しい説明はこれから説明していきますので、楽しみにしていて下さい。
★カタログにはでていない開発ストーリーが「かないまる」にも。
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