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2013/08/23
ボーカルのEQ(その2)「声のピークを処理する」
最近はアーティスト本人、アレンジャーさんがミックスまで担当するプロジェクトが増えています。特にボーカルの処理は難しいと感じている人や悩んでいる人も多いかと思います。ミキシング時に気になっていた箇所をマスタリングセッションでご一緒に、客観的に確認してみましょう。それらを解決するお手伝いができます!
ボーカルを歪ませないために必要なのはピークの処理です。まずはピーク箇所をさがすためにマキシマイザーでボーカルが軽く歪むまでレベルを入れましょう(このマキシマイザーは最終的には外します)。この時、
1.メロで歪むか(声を張らずに歌っているパート)
2.サビで歪むか(声を張って歌っているパート)
に注目してください。
1.の場合ボーカルは声を張っていないので、ボーカル以外のセンター定位の楽器(キック/スネア/ベースなど)との重なりがピークとなっているということです。例えば小節の頭でボーカルが歪む場合はボーカルのピークとキックのアタックが重なっています。対策はシェルビングEQをスイープさせながらキックのアタックを探しそこを少し抑えます。それでも歪みが残る場合はマルチバンドコンプなどで帯域分割をして150Hz以下の帯域を0.5dBから1.0dB抑えます。
2.の場合はボーカルそのものにピークがあるということなのでコンプをかけてダイナミックスを抑えます。ボーカルパートで0.5dBほどリダクションがかかるようにレシオの値を決めていきます。
どちらも0.5dB程のピークを抑える処理ですがナチュラルで透明感のあるボーカルを得るためには不可欠な調整です。ボーカルを歪ませず、かつ押さえつけるのではなく伸び伸び聴かせるためのマスタリング手法の一つでした。ボーカルの処理に悩んでいる方マスタリングはぜひ任せてください。
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