2009/07/23

モニター改善策(その2)「スピーカーユニットのネジ締め」

モニター改善策として意外と知られていないのが、スピーカーユニットを取り付けているネジの締め具合です。
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ウーハーのネジは時間とともに緩くなりますので少なくとも1ヶ月に1度ぐらいは、締め直さなければいけません。ネジが緩んでくると音がぼやけて輪郭がはっきりしなくなります。このようなモニターで録音された音、MIXされた音はスピーカーの癖とは反対の音が固く輪郭がぼやけた仕上がりになります。

締め方は、時計回りや反時計回りに締めるのはNG。必ず一筆書きで星を描くように最初に締めたネジの向かい側、一番遠いネジを締めていきます。もう一つのポイントは必ず少しずつ締めていくこと。一度に締めずに3〜5回に分けて少しずつ締めていってください。同じようにツイーターのネジも締めていきます。

ネジが緩んでいると低音が柔らかくなるので、そのモニターで仕上げたサウンドは固くなってしまいます。ある程度きちんと締めてタイトなサウンドにしておけば、COMPやEQのかけ過ぎも防ぐことが出来てナチュラルでレンジの広いサウンドを作ることが出来ます。

ネジを締めるにはプラスドライバー又は六角レンチを使いますが、海外ブランドのスピーカーの六角ボルトはミリではなくインチ規格のことがあるので、必ずぴったり合うものを使って下さい。

1ヶ月に一度チェックすればいつも良い状態をキープ出来ます。ただし、レコーディング途中、ミックスの途中でネジを締め直すと、サウンドが変わってしまいますので注意して下さい。

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