2009/07/30

ノイズチェックとは



サイデラ・マスタリングのCD-DAプレス用マスターにはノイズチェックシートというものを付属しています。今回はノイズチェックとはなにかを説明します。
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「ノイズチェックの意図」
ノイズチェックとは、マスターを通して検聴する品質管理のための重要な工程です。ノイズチェックシートによりディスクの状態を耳だけではなく目でもチェックすることができます。安全かつ確実にCDプレスを進行するための手助けとなる大切なシートです。

「確認」
電気的に入っているノイズをエンジニア、クライアントと確認をします。ノイズチェック時に電気的なノイズ、例えばプチプチノイズ、歪みなどが入っていた場合、エンジニア、クライアントの確認をとります。曲頭、終わりのヒスノイズ生かすか?カットするのか?などの細かい情報も確認します。立ち会い無しのマスタリングで気になるノイズがあった場合にはメモを付けるようにしています。もう一つは音楽的に入っているノイズ、楽器の音や椅子のきしみ音などを確認する作業です。

プレス工場でのトラブルを未然に防ぐために、ノイズと判断できる音があった場合は制作者に確認をとります。これらのノイズをマスター音源を通し試聴しながらシートに記載していきます。素材にもともと入っているノイズもノイズチェックシートに分かりやすく記載しています。

「品質管理」
ノイズチェックシートは、不良品ではない証明になります。ノイズそのものを音源とした作品、スクラッチノイズを入れた作品なども沢山ありますので、シートにノイズの種類、場所を記載することによりプレス工場のスタッフは作品の意図と理解し、安全に確実にプレスをすすめることが出来ます。

「作業時の確認事項」
・書き込みエラー(→プチプチノイズ,音の途切れなど)がないか?
・頭出しの音が欠落(→音頭のかけ,ブレスをカットしてしまったなど)していないか?
・PQ、インデックスの位置(特にライブアルバムの場合)は正しい位置に打たれているか?
・曲順通り収録されているか?(インデックスシートとの照合)
・マスタリング段階での歪み、ノイズ等の確認、素材自体のノイズの確認。
サイデラ・マスタリングでは品質管理のためにこの作業を徹底して行っております。マスターを作成した後、すぐにお渡し出来ないのはこの作業を行うからです。

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