2013/10/31

私たちのインターン日記2013(その7)「プラッサ・オンゼの定期メインテナンス」

明日から11月で本格的に寒くなってくる時期ですね。みなさん体調管理には十分注意してください。

昨日一昨日の2Daysで、サイデラ・インターンシップ伝統の青山にあるブラジル音楽の聖地「プラッサ・オンゼ」へのお掃除に行きました!ここは東京でプラジル音楽と食事を気軽にたのしめるライブレストランなんです。有名なアーティストも出演するので是非一度足を運んでみたらいかがでしょうか!?
http://www.praca11.net/index.html
さっそくお掃除道具をもってプラッサ・オンゼへ!今日はお掃除をするために少し早めに店を開けてもらいました。オーナーのクラウディアさんは気さくで美しく明るい女性でした。

まずは卓周りの配線をメモしていき一つ一つばらしてきました。配線はすごくシンプルでした!卓からEQ、コンプ、パワーアンプ、スピーカーへと繋がっていて、PAの基本を学んでいるようでした。最後の結線を間違ったら学校で何を学んで来たのだろうと思うくらいだったので少し緊張しました…。


そしてケーブル磨きと卓の掃除へ。ケーブルの端子はサイデラ・マスタリングで習ったやり方で、綿棒等で丁寧にクリーニングしていきました。XLRオスのピンは、この場合ピカールを綿棒にほんの少し(蓋についている少量でいい)つけてこすってあげるとすごく綺麗になります!その後に無水エタノールをつけた綿棒でピカールを落とし、さらに乾拭きします。もうまるで新品同様です!ケーブルの端子は数ヶ月ですぐに酸化して汚れてしまうので定期的にメンテナンスをしてあげる事をお勧めします!音質も良くなりますよ!
Saidera Mastering Blog:ケーブルのメンテナンス(その1)「XLRケーブルの定期クリーニング」
卓周りはホコリを刷毛で払い、端子を掃除しました。卓は端子が多いので掃除に時間がかかってしまいました。


すべて綺麗にしたら再度結線へ。途中でケーブルにつけてあったビニテに書いてある文字が擦れて消えてて慌てたりしましたが、冷静になってメモを見ながら、なんとか結線できました。最後にマッシュさんに確認してもらって終了!卓周りも見違えるようにきれいになりました!

掃除が終わった後にクラウディアさんがコーヒーとマフィンをごちそうしてくれました。ありがとうございます!そこでクラウディアさんが推しているアーティストさんの話をききました。「Nobie」さんという方で、ライブパフォーマンスが最高らしいでの是非生で見に行きたいです!発売中のNetAudio誌vol.12にNobieさんのライブをプラッサ・オンゼでライブレコーディングされたハイレゾ音源付録が付いてきます!
http://nobie.net/index2.html

今回の掃除で、やはり定期的な機材メンテナンスは重要なんだなと実感しました。メンテナンスをする事によって機材の寿命が伸びますし、音もよくなります。長く使う分、愛着もわくので是非長く使ってほしいです!


2013/10/30

テイクの管理



レコーディングにおける「テイク(take)」とは「とある一回分の録音」のことです。セッション録音において、例えば初めに〇〇交響曲の第一楽章を通して録音したら、それが「take-1」、次に第一楽章の10〜53小節目だけを録音したら、それが「take-2」となります。
【参考記事】「どのような録音方法で?(その1)

エンジニアはテイク番号と、レコーダーのファイル名(またはテープ等の絶対時間)を記録してテイクを管理します。テイク番号とともに演奏ミスやノイズ等気がついたこともメモを残します。また、テイク番号はメモだけでなく音としても残しておきます。演奏を始める前に「take-4」などとコール、その余韻(残響)が無くなったら(余韻が演奏にかぶらないように注意!)演奏開始です。

このように、「演奏テイクを確実に、わかりやすく」記録していきます。良いテイクが録れたら、サイデラ・マスタリングでミキシング、マスタリングを仕上げてCD/ハイレゾ音源をどんどんつくりましょう!

「テイクの管理、どうやっテイク?」


2013/10/29

モニター音量の設定



ミキシングやマスタリング作業中のモニター音量レベル(ボリューム)は固定していますか?

1.ミックス音源の音量レベルの確認
2.曲ごとの音量レベルの確認
3.ジャンルにふさわしい音量レベルの確認
これらはボリュームを変えると分からなくなるので、基準となるもの(デジタルボリュームであれば数値、アナログボリュームならつまみの位置)を決めておくことをおすすめします。

1.モニター音量レベルは、マスタリング済みの状態で心地よく聴けるレベル(スピーカーのSPLは85dB~90dBぐらいで)に設定します。

ミックスしたエンジニアが異なるとミックスマスターの音量レベルも異なります。持ち込まれた音源を再生した時に製品CD並みにレベルが入っている、3dBぐらい小さめ、などの違いがいつもの基準があれば瞬時に判断することができます。

2.マスタリング済み音源とこれからマスタリングする音源の音量レベルの比較や、流れで聴いた時の前後曲の聴こえ方を確認します。2枚組以上の作品ではディスクごとの音量レベルが揃っているかも確認します。

3.例えばダイナミックレンジの広いオーケストラをJ-POPのように音圧を入れて仕上げることはありません。ジャンルにふさわしい音量レベルで仕上がっているか確認をします。

モニター音量は意外と小さく聴こえるかもしれないですが、アルバムを通して聴いた時に耳が疲れないように心がけています。小さな音量レベルでも分かりやすいモニター環境を整えることは大切です。これは自分だけでなく立ち会いマスタリングの時、皆さんの耳を保護する意味でもとても大切なことだと思っています。



2013/10/25

8つのノイズとその対策



マスタリングは、お持ち込み音源の確認から始まります。そのミックスが音質もバランスもバッチリなミックスなのに、マスタリング当日になって思わぬノイズに気がつき作業を中断せざるをえないことがまれにあります。あらかじめ注意しておきたいノイズは大きく分けて8種類。マスタリング当日に除去・軽減できるノイズは限られますので、気なるノイズがあった場合は事前にお知らせください!

1.プレイノイズ
2.リップノイズ
3.ディストーション
4.スクラッチ
5.電気的なノイズ
6.空調
7.ハムノイズ
8.ヒスノイズ

1.演奏に起因する「プレイノイズ」。
(楽譜に記された音を)演奏したときにでる演奏意図に(楽譜に)記されていない音。楽器の構造から発生する「ギッ」「キュ」「チッ」「カタ」「カチッ」など、演奏の一部として混ざっている場合は除去する事は困難。ほんのちょっとした椅子のきしみなども。プリペアードピアノなど、意図的に指定されている楽音としてのノイズは(品質管理という意味では)ノイズではありません。

2.ボーカル録音で口から発生する意図しない音「リップノイズ」。
のどが乾いてきたときに、舌や唇が離れる瞬間の、プチ、ピチッなど。(ボーカル録音のときは、グラスに水を忘れずに)。ミックス時にボーカルトラックだけをソロで確認すれば必ず見つけられる!その段階でなら、リップノイズのほとんどは除去可能です。

3.歪みである「ディストーション」。
音のピークなどで生じるデジタルクリッピングやアナログ歪み。ただし声の歪みは、歌のテイクが良い場合は、よいテイクが優先されることも多い。マイク自体やヘッドアンプの歪み、ミックス時にトータルコンプを入れる場合は、音量を上げ過ぎないように注意してください。

4.古いアナログレコードのパチパチチという音などは、「スクラッチノイズ」。
ジャンルによっては、曲全体に意図的に入れたり、スクラッチノイズそのものを演奏の一部としている場合があります。これらは(クオリティコントロールと言う意味では)ノイズではありません。

5.クロスフェード箇所や、フェードをかけずにエディットやファイルをバウンスすると編集点でノイズとなる場合があります。ミックス時には、編集点をソロで確認してください。

6.エアコンの風による「空調音」や、モーター音などの低音。
録音時に発見しておくことが基本です。ライブ収録では、空気吹き出し口からの風がマイクに当たっていないかをヘッドホンで確認。録音時は、空調を止めるという対策も必要な場合があります。

7.照明やコンピューターの電源系統などから電源を伝わってくる「ハムノイズ」。
特にライブレコーディング現場は要注意。可能な場合は別系統の電源を使用。照明のケーブルから離してワイヤリングするなどで多少は対策可能。
基本的にノイズを減らすにはシールド処理されたケーブルを使用。プラグインなどで取り除くと音質の印象が変わるので、取り除いてからミックスするのが望ましい。収録時にできる限り取り除きたい。

8.アナログテープ、アナログ機材などのS/Nが悪い場合に目立ってくる「スー」「サー」というノイズ。

2013/10/23

ホール録音:よくあるご質問



ホール録音をご依頼(ご検討)くださったお客様から、度々いただく質問があります。

「ホールの音響さんに録音をお願いするのと、何が違うのですか?」

ホールではマルチマイク/マルチトラック録音は基本的に請けていないものの、いわゆる吊りマイクを使ったワンポイント・ステレオ録音は快く引き受けてくださいますので、「なぜ、わざわざ他の業者(エンジニア)に依頼する必要があるのか」ということですね。

では、ワンポイント・ステレオ録音の場合、具体的に何が異なるのでしょうか。

(1)機材
当然のことながら使用する機材が異なります。部分的には同じものを使っている場合もありますが、サイデラ・マスタリングでは、高音質(ハイレゾ音源)配信にも対応の DSDレコーディングが標準です(DSDレコーディングに対応しているホールは、今現在のところ僅かです)。


(2)マイクロフォンの位置
理想的なマイクロフォン位置は邪魔に感じる場所であることがほとんどですので、“主催者” でないホールの方は見た目に配慮してくださるのか、理想の位置から離れた場所にマイクロフォンを設置する場合があります。我々は、遠慮しません(笑)、悪しからずっ!

※ホールを熟知し、適切な位置にマイクロフォンを設置してくださる音響さんもいらっしゃいます。


(3)録音レベル
ホールの音響さんは録音以外にも多くの仕事を抱えていますので、録音に専念しづらく、録音レベルを低めに設定する(音質面で不利)ことが多いようです。


(4)録音後のサポート(別途お見積)
不要部分を削除する等の簡単な編集から曲中の編集(テイクの差し替え)、試聴用CDの作成、さらにはマスタリングまで、録音後もサポートいたします!