2014/03/19

ステージ転換時のマイクロフォン移動 <その4>

ライブレコーディング・エンジニアの西沢です。

レコーディング現場ではリハーサルで、まず、楽曲ごとのマイクの位置と向きをマーキングします。そして、本番ではその通りにリコールします。その2>では「位置」の “バミリ” について触れましたが、ステージ転換時にマイクスタンドを上げ下げする場合には、「高さ」についても正確にマーキング/リコールする必要があります。

スタッフ数に余裕があれば、高さの異なるマイクスタンドを用意しておいたりもできますが、ひとり何役もこなさなければならない際には巻尺を使っている余裕もありません。

今回<その4>では、私ひとりでマイク位置と同時に高さも変更する場合に活用している「西沢式(?)身体スケール」についてお話したいと思います(なお、私の身長については特定秘密となっております)。簡単・確実、誰でもできる方法! 以下、よかったらお試しくださいね。

例えば1曲目と2曲目の間で転換(高さの変更)の場合、リハーサル時にマイクスタンドの高さが「身体スケール」のどの位置にあるのかを記録(マーキング)しておくのです。下の写真だと、ちょうど目の高さにあるので「目高」として、

目の高さだから「目高」

「M2 目高」(2曲目 目の高さまで 上げる/下げる の意)などと、
マイクスタンドに目立たぬようビニルテープ等を貼ってメモしておきます。

M2(2曲目)目高まで 上げる/下げる

いざ転換になったら1曲目の高さから(メモを頼りに)、この「目高」まで調節します。楽器の到着を待っている間でも高さが決められるので素早い転換が可能になります。当然ながら、マーキングした本人がリコールします。

インターンの津田くん登場!

「身体スケール」を活用するときには、「ひざ」だったら「ひざうえ」「ひざした」、
「胸」なら「脇した」「みぞおち」程度まで詳細に記せば、かなり正確な高さ情報を記録しておくことができますよ!

ひざ辺りは、チェロでよく使います


みぞおち

(サイデラ・マスタリングのライブ収録現場でこの方式は用いられておらず、オノはよく「XXcm」と指示します。しかし、あくまで目安であり、ミリ単位の正確さが必要とも限りません。また、オノはしばしば「ちょい上げて」などと指示します。それはつまり、こういう流儀だそうです――

「そんなもん西沢くん! チョイ言うたら1インチで、モーチョイは2インチ、ホンのチョイは6ミリやがな。インターナショナルスタンダードで」

――厳密でない「XXcm」、厳密な「チョイ」の意図を理解するのも、エンジニアの重要な資質です)


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