本日はクラブミュージック、R&B、HIP HOP 、ROCKなどのジャンル向けにも最適なDSDマスタリングの方法をご紹介。ジャズやクラシック以外のジャンル向けに、KORG MR-2000Sを使用して「アナログレコーダーのようなファットなサウンド」を再生する方法とは?
[ 「アナログレコーダーのようなファットなサウンド」とは ]
(1)中低域の厚み (2)音像の大きさ (3)艶のある倍音だと思います。単にアナログ機材や真空管機材を通しても、この条件を満たさない限りアナログ感は表現出来ません。DSDのサウンドはレンジが広く高域がとても滑らかで、かつ低域のレンジが広いのです。だから音の密度を上げることができれば理想のサウンドに近づけるはず、とチャレンジしました。
[ 方法 ]
音をフラットに再生するのではなく、太い低域、厚みのある中域を再生する。まずMR-2000Sを42mm厚のシナ合板の上に置いて振動対策を万全に行います。アナログ段のある回路(電源なども)は、アンプでもDACでも、筐体の振動対策、インシュレーター(足もと)を徹底的にチューニングすることで、密度のある輪郭のはっきりしたサウンドが再生出来ます。
MR-2000Sに使用する電源ケーブルはアレグロケーブル。その相性は抜群で、ボーカル・スネア・キックなどのセンター成分がしっかりして音像が大きくなります。「綺麗な音」と思われがちなDSDですが、この方法でMR-2000Sが音圧重視な鳴り方をしてくれます。MR-2000Sのアナログアウトのラインケーブルは少しざらついた質感が魅力のアクロテック8Nケーブル及び、低域にパワーがあるトランスペアレント・ケーブルを選択しさらに音の艶を付加します。最後に、柔らかくもタイトな質感を出すため全てのデジタル機器をワードクロックでロックします。音がグッと前に出てきます。暖かいのに抜けるサウンドなので高域のEQがほとんど不要です。低域もしっかり止まっているためローカットもほとんどしなくて大丈夫です。
大蛇のような「アレグロ」ケーブル |
P.S.
PCMファイルをDSDファイルにアップコンバートする場合、レベルがギリギリまで入っていない音源の方が音が固くならず良い音をプレイバック出来ます。ミックスではヘッドルームに十分な余裕を持たせることをおすすめします。
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