2010/08/02

スネアのEQ


センター成分の陰の主役でもあり音楽のグルーヴを表現するのがスネアですね。ただしマスタリングでのスネアのEQはとても難しいです。ヴォーカルのいる周波数帯域の近くにスナッピー(響き線)の帯域があり意外とレンジが広いのです。

まずヴォーカルとスネアの周波数の整理を心がけましょう。僕はアーティスト本人の声がしっかり分かるように表現したいのでヴォーカルのレンジを一番広くとっています。なのでスネアのリムと皮の音はヴォーカルの基本成分よりも下の周波数を使うようにします。そしてスナッピーの成分はヴォーカルの倍音や艶の成分よりも下の周波数を使うようにします。それよりも上の周波数はコーラスやシンセが入れるようにスペースを空けておく必要もあるからです。

マスタリングの基本は作品があらゆる視聴環境で出来る限りニュアンスが変わらないように再生されることですが、それにはキック、ベース、スネア、ヴォーカルなどのセンター成分の音作りがとても大切になってきますね。この音作りがしっかり行うことでギター、ピアノ、ストリングスなどのステレオ成分もバランス良く聴こえるようになりますよ。


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