2015/06/19

僕たちのインターン日記2015 秋葉原探索編


サイデラ・マスタリングでのインターンシップではお客様へのコーヒー出し、オフィス、スタジオ、もちろんトイレの清掃、スタッフやお客さんからお使いを頼まれると買物・届け物をしに行くこともあります。毎日の経験で雑務のプロになっていきます。
今回はサイデラ・マスタリングで使用するケーブルにマーキングするための熱収縮チューブを買いに秋葉原まで行ってきました!

と、秋葉原で買い物を済ませる前に定食屋「かんだ食堂」へ立ち寄ってきました。

昭和33年創業!の老舗の定食屋さんということで趣のある外観です。秋葉原駅から徒歩4分、秋葉原のドン・キホーテ横の道沿いにあるお店です。



店内はサラリーマンの方から外国人観光客の方までいろいろなお客さんで賑わっていました。メニューは定食屋さんの定番メニューはもちろんのこと、魚系メニューや一品ものもあり充実のラインナップです。今回は定食屋さんの定番「豚生姜焼き定食」を頼んでみました。



注文から5分もしないで出てきました。生姜の風味は控えめですが濃いめの味付けで美味しかったです。隣の千切りキャベツもボリュームがあってお得感あり!でした。この定食が650円で提供できるのはさすがですね。



その後、目当ての熱収縮チューブを購入してサイデラ・マスタリングに戻りました。今回は各ケーブルにL・Rを振って熱収縮チューブをかけています。スタジオ作業でもどの機材にどのケーブルが繋がっているのか、回線がどうなっているのか一目でわかるように整理するのはスムーズに作業を進めるうえでとても大切な要素です。
いつもセイゲンさんからは、「無意識のうちにも整理整頓、バランス感覚を磨くことがマスタリング・エンジニアになるための重要な資質である」と言われています。これからも普段の生活からマスタリング・エンジニアになるための感覚を養いながら¨楽しく¨インターンに励みたいと思います。




2015/04/30

サウンド&レコーディング・マガジン2015年5・6月号「TEAC HA-P90SD」レビュー

現在発売中の「サウンド&レコーディング・マガジン 2015年5・6月号」で、DSDネイティブ再生に対応のUSB DAC/オーデイオプレーヤーの「TEAC HA-P90SD」のレビューをチーフエンジニア森崎が担当しました。


TEAC HA-P90SDは最高1ビット/5.6MHzのDSDネイティブ再生と24ビット/192kHzのPCM再生に対応したUSB DAC/オーディオ・プレーヤー。本体にUSBが付いており、MAC/Windows/Android/iOSの各デバイス接続し、DACとして使うことができます。単体のオーディオプレーヤーとしては、本体に入れたmicroSD/SDHC/SDXCカードからファイルの再生が可能です。詳しい機能をご紹介したいところですが、そちらはぜひ「サウンド&レコーディング・マガジン 2015年5・6月号」をご覧ください!



実際に使ってみると、69.6(W)×123(H)×21.5(D)mmというサイズからは想像できないほど、演奏の熱量がストレートに伝わってきます。HA-P90SDがあれば高品質なオーディオ回路により、誰でもスタジオでアーティストが聴いているリアルな音を体感できます。


2015/04/18

「アナログレコードのためのマスタリング」さあどんどん、アナログレコードもつくりましょう!


サイデラ・マスタリングはアナログレコードを強力に推進します!そして、アナログレコード(LP/シングル盤)のサウンドをよりよくしたい。ハイレゾ時代にふさわしい「レコードのためのマスタリング」メニューをつくりました。

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サイデラ・マスタリングの「アナログレコードのためのマスタリング」は、3つのステップでアナログレコードのためのマスターをつくります!
1.24ビット/96kHzで通常のハイレゾのマスタリングをする
2.アナログレコードのための調整をほどこす
3.アナログテープまたはCD-Rでマスターを仕上げる

1.24ビット/96kHzでマスタリングをする
サイデラ・マスタリングではミックスマスターが44.1kHzや48kHzであってもマスタリングは最低24ビット/96kHzで仕上げます。その理由は、アナログ機材を通ったサウンドをハイレゾでキャプチャーするため。さらにデジタルドメインのEQ処理をより細かくほどこすため。ハイレゾでマスタリングを仕上げると、自然な音色できめ細かく、奥行きや演奏の空気感がリアルに再現されます。ハイレゾは、小さなニュアンスの差がはっきりとわかります。反射音もしっかり聴こえるので、定位もさらに正確に伝わります。小さな差が積み重なることで、より感動する仕上がりになるのです。

2.アナログレコードのための調整をほどこす
アナログレコードにはカッティングできない音があります。低域と高域です。CDやデシタルではどんな音でも録音できますが、アナログレコードのカッティングでは、次の音は歪みや針飛びの原因となります。ボーカルの子音や、高域の矩形波。音量の大きな高域。左右に広がる低音などです。そういう音は通常「カッティング」の段階で削られます。「アナログレコードのためのマスタリング」では、マスタリング段階でそれらの調整するのです。単純に低域と高域を抑えるだけでなく、抑えたところをアナログレコードに入る音域でおぎなったり、必要な場合はパンニングの広がりを調整したりして意図しない歪みを予防します。そして、この調整もハイレゾでおこなうので繊細な部分まで追い込めます。

3.アナログテープまたはCD-Rでマスターを仕上げる
このように調整をほどこした音源は、完全に調整されたテープレコーダーSTUDER A820で1/4インチアナログテープに録音してカッティング用のマスターとして仕上げます。1/4インチアナログテープからアナログレコードをつくる、王道のやりかたです。アナログテープにより音のピークを自然におさえ、厚みのある、レコードカッティングに最適なマスターができあがります。アナログレコードと周波数特性が似ているアナログテープに録音したときにバランスのいい音に仕上げることで、アナログレコードがそのままに近い音で仕上がるのです。アナログテープは少し高価で、運搬の問題もあります。そういう場合はCD-Rでマスターを仕上げます。CD-Rは24ビット/96kHzからダウンコンバートした16ビットになってしまいますが、ハイレゾで仕上げたマスタリングのよさはしっかりと残ります。

CDやデータと同じ音は絶対に録音できないアナログレコードも、カッティングの前段階での調整をほどこすことでイメージする音に限りなく近いアナログレコードが仕上げられます。あるいはアナログレコードはCD音源よりも「踊れる」「テープコンプレッションを効かせた」「低音の厚みをだした」など意図してちがうサウンドに仕上げることもできます。さあどんどん、アナログレコードもつくりましょう!


1/4インチアナログテープマスターの「アナログレコードのためのマスタリング」料金
ハイレゾでマスタリングを仕上げて1/4インチアナログテープマスターをつくります。「アナログ」のよさを100%表現できる、王道のやり方です。

LPサイズ(50分まで):¥120,000+消費税
・50分までのハイレゾマスタリング
・アナログテープマスター x2巻
・アナログテープマスターの5.6MHzDSDアーカイブデータ

シングルサイズ:¥60,000+消費税
・20分までのマスタリング
・アナログテープマスター x1巻
・アナログテープマスターの5.6MHzDSDアーカイブデータ


CD-Rマスターの「アナログレコードのためのマスタリング」料金
ハイレゾでマスタリングを仕上げてCD-Rマスターをつくります。空気感やダイナミックレンジをしっかり残したCD-Rはハイレゾ時代のアナログレコード制作にぴったりです。

LPサイズ(50分まで):¥100,000+消費税
・50分までのマスタリング
・CD-Rマスター x1枚
・試聴用オーディオCD-R x1枚

シングルサイズ:¥50,000+消費税
・20分までのマスタリング
・CD-Rマスター x1枚
・試聴用オーディオCD-R x1枚

最近、オノが手がている「5.6MHz DSD ダイレクトカッティング」については、お問い合わせください。



2015/01/23

「Tetsuya Hikita+NIL / Ferry」のマスタリング、アナログEQとデジタルEQの使いわけ


発売中の「Tetsuya Hikita+NIL / Ferry」のマスタリングをやらせていただきました。お二人の2ndフル・アルバムのマスタリングをどのように仕上げていったのかを解説します。OTOTOYのロングインタビューも必読です!

マスタリングではEQなどに手をつけるまえに、素の状態のミックス音源をじっくり視聴確認することがとても大切です。今作のマスタリングでもアーティストのお二人と一緒にまずミックス音源を視聴しました。ミックスバランスはバッチリ!ヘッドルームも十分に残してあり、奥行きと広がりのある素晴らしい仕上がりでした。アーティスト本人がプリマスタリングを施した参考用音源と、持ち込みのリファレンス音源も視聴して仕上がりの方向性のイメージを共有していきます。これには初めて立会いにきてくれたお二人にサイデラ・マスタリングのモニターシステムに慣れてもらうため、という狙いもあります。

アーティスト本人がマスタリングを施した参考音源は音圧高めに仕上げられていましたが、打ち合わせの結論は「そこまで音圧は必要なく、奥行きやきめ細かさをもっと引き出してほしい」ということになりました。ミックス音源のナチュラルさを活かして、音圧ではなくそれぞれの楽器の音像を大きく聴かせるように仕上げることにしました。

音の抜け、透明感を出しつつ、広がりのあるシンセと切れのあるノイズの対比を表現するのに、アナログEQとデジタルEQを使い分けます。
1.アナログEQで音の土台を作る、倍音をプラスする
2.デジタルEQで音の輪郭や芯を強調する

1.Dangerous Music BAXEQでローエンドを整えてキックとベースの存在感を出しました。周波数は18Hzからローカットしています。BAX EQは通すだけで自然な倍音がプラスされるので高域は特にEQをせず、機材のキャラクターを積極的に音作りに活かしました。今作のシンセの広がりはこのEQで表現しています。

2.音の芯をEQで強調するときに特に気を使うのが1kHz前後の帯域です。あくまで僕の考えですが1kHzは音の重さ、存在感を強調できます。例えばスネアの音を前に出したいときに1kHzを強調するとスティックがドラムをたたく質感やピアノの鍵盤の重さを表現してくれます。それより下の500Hzでは柔らかく、上の2kHzでは固く聴こえますね。今回のマスタリングでもスネアやクラップで芯のあるビートを表現するために曲ごとに強調する帯域を微妙に変えています。例えば1110Hzとか1060Hzとかそのぐらいの微調整です。質感をちょっと変えたいときに強調する量を変えるのではなく、周波数をほんの少し変えてみてください。

エレクトロニカのジャンルなどPC内部だけで仕上げた音源をマスタリングでアナログ機材を通して仕上げることはとても有効です。アナログ機材特有の倍音が足され中域のしっかりした存在感のある音に仕上がります。

今作はCD用のマスタリングと同時に、96kHz/24bitのハイレゾ用のマスタリングも行いました。サイデラ・マスタリングではCDマスターと同時に、ハイレゾマスターも残します。こちらはOTOTOYより先行配信されています。優しく包み込むようなシンセ、きめ細かく生命力あるノイズはCDでは再現できなかったサウンドです。ぜひ皆さん聴いてみてください。

「Ferry /Tetsuya Hikita+NIL」
レコード番号:PFCD46
定価:1,620円(OTOTOYハイレゾ配信)、2,160円(CD)
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
http://www.progressiveform.com/
https://soundcloud.com/progr…/…/tetsuya-hikita-nil-nil-ferry




01. Bud
02. Crop feat. Go Yamanojo
03. Mist
04. Trench
05. Water Wheel
06. Pray feat. dagshenma
07. Voice
08. Voyage
09. Setting Sun
10. Planet feat. Youichi Okano
11. Connection
12. Matrix
13. Day By Day feat. Takeshi Nakayama *Digital Only

2014/12/25

「今枝友加/¡¡Vamos!!」マスタリングを終えて特別インタビュー(その2)


「今枝友加/¡¡Vamos!!」マスタリングを終えて特別インタビュー(その2)
このアルバムでフラメンコの伝統的な部分も、これからの可能性も感じとって欲しい
インタビュアー:久保 奈津実(サイデラ・マスタリング)

本場スペインでフラメンコのカンテ(歌唱)を学び、現在は日本で精力的に活動されている今枝友加(いまえだ ゆか)さん。スペインでの活動の集大成として、現地ミュージシャンとエンジニアとのコラボでアルバム「¡¡Vamos!!」を制作。マスタリングはオノ セイゲンが担当。今回はアルバム制作からフラメンコのことまで幅広くお話を伺いました。

(その1)はこちら→http://saideramastering.blogspot.jp/2014/12/vamos1.html


久保:今回のアルバム「¡¡Vamos!!」では、それぞれの楽曲の方向性が大きく2種類に分かれていますね。ひとつはポップスやバラードのようにはっきりとジャンルが分かって、しっかりとアレンジされている大きな編成のもの、もうひとつは純粋にギターと歌だけのスタイルで、歌は長いフレーズを朗々と歌っていくスタイルです。これには何かねらいがあるのでしょうか?

今枝:ギターと歌だけの曲はフラメンコの本来の伝統的なスタイルです。今回のアルバムでは現代的なポップスのスタイルと古典的なフラメンコのスタイルを組み合わせて楽曲を構成しています。こちらの狙いとしては、フラメンコの伝統的な部分も聴いて欲しいし、長い伝統を経てからの、これからの新しい可能性も感じ取って欲しいからです。
現地のスペインのミュージシャンも同じようなアプローチで、伝統的な要素と現代的なアプローチ両方取り入れて制作しています。今の若い人にも伝統的な形式の音楽を聴いてもらうために、親しみを持ってもらうための構成なんです。本来フラメンコは歌、ギター、手拍子、ダンスといった編成なんですよ。

久保:なるほど。アルバムの中では色々な試みがされていますね。1曲目だけは日本語でも歌われてますね。
  
今枝:1曲目はこのアルバムのタイトルになっている「Vamos」。これは「行こう!」という意味です。このアルバムでは冒頭で子供たちが「行っくよー!VAMOS!」と元気な掛け声をかけてはじまります。フラメンコは"痛み""苦しみ"を歌われたものが多いですが、"喜び"など前向きな表現もあります。
最初に聴いた時に、一気に元気がもらえるようなそんな曲を冒頭に選びました。

久保:心の中の苦しみから喜びまで、深い部分を歌と音楽で表現しているんですね!アルバムのどの楽曲も印象的でしたが、個人的に特に印象的だった1曲があります。金属の何かを叩くような重たい音と朗々とした歌だけで出来ているナンバーです。金属の音色は何の楽器ですか…?

今枝:金属の音はハンマーの音です。ハンマーの音は鍛冶屋が鉄を打つ音で、フラメンコの音楽が労働や人々の営みと結びついている。労働の中で歌われた歌ということで、今回再現してみました。

久保:音楽と人々の営みが結びついているんですね。歌と金属の音だけのシンプルな構成で、すごくひきこまれました。

フラメンコをしっかり聴く貴重な経験でしたが、今まさに自分がスペインにいるかのような臨場感と、賑やかなナンバーなのにしっかりとそれぞれの楽器を聴かせるようなアレンジ、そして今枝さんの声の生命力に圧倒されたひとときでした。本日はありがとうございました!


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アーティスト名:今枝友加
CD名:¡¡Vamos!!
定価:3,200円(税込)

収録曲:
1.Vamos
2.De Tokio a la Bahía (Alegrías de Cádiz)
3.Se lo he pedío (Siguiriya)
4.No le temo al castigo (Soleá al golpe)
5.De noche y día
6.El caudal que tengo (Martinete)
7.En mi balcón(Malagueñas)
8.De Badajoz (Tangos Canasteros)
9.Tartaneros (Taranto Bolero)
10."Como una espinita" (Buleria)
11."Vete a saber"
12."Ahora si" (Fin de fiesta)

※お問い合わせ TEL:03-6272-5620 mail:toiawase@soniajohnes.com

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<公演情報>
本場スペイン人も認めた才能、フラメンコの歌い手
日本人初!スペイン完全録音CD“Vamos”(バモス)発売を記念してコンサートを開催

―魂の叫び・フラメンコの神髄を体現する不世出の歌声-
〜今枝友加CD発売記念公演「Vamos」〜

【開催日時】2015年1月15日(木)
ロビー開場18:00 開場19:00 開演19:30

【会場】シアター1010
東京都足立区千住3-92千住ミルディスⅠ番館 11F

【金額】S席¥12,000(完売) A席¥9,000 B席¥7,500(全席指定)

<チケットお申込み>
edaapomlive@hotmail.co.jp(今枝友加ライブ事務局)
TEL:03-6272-5620(ソニア・ジョーンズ)

今枝友加 公式サイト: http://www.yukaflamenco.com/?lang=ja

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今枝友加 プロフィール



1978年愛知県一宮市で生まれる。多摩美術大学でフラメンコに出会い、独学にてカンテを学ぶ。その後渡西を繰り返し、多くのスペイン人アーティストに師事。2003年日本フラメンコ協会主催新人公演「カンテ部門」で奨励賞受賞。翌04年には同じ新人公演の「バイレソロ部門」でも奨励賞受賞。日本フラメンコ界における最高の賞を2年連続して、異なる部門で受賞した唯一のアーティスト。
2012年渡西前の記念公演『REMA』では、チケット完売3分などの伝説を持ち、踊りのみならず、歌においても、日本中に熱狂的なファンが多い。2012年よりスペインのフラメンコの聖地“ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ”へ移住、その実力が本国スペインでも話題となり13年スペイン国営放送「Canal Sur」出演、14年ヘレスのテレビ局「Onda Jerez」ネット新聞「la VOZ del SUR」他、オファーが殺到し、“スペイン人を感動させられる日本人”としてスペイン・メディアからの取扱い多数。2014年9月帰国後、日本にてアーティスト活動を行っている。