2016/04/28

DIALOG IN THE DARK 暗闇の中の音の対話





先日サイデラ・マスタリングのご近所(スタジオから徒歩3分くらい)にある「DIALOG IN THE DARK」に行ってきました!http://www.dialoginthedark.com/

「DIALOG IN THE DARK」は外苑西通り沿いの建物の地下にある施設です。公式HPによると、「暗闇のソーシャルエンターテイメント」とあります。完全な真っ暗闇の空間に8人ほどのグループで入り、視覚障害の方のガイドによって導かれながら視覚以外の五感を使って施設の中を散策し、話し、一緒に遊んでコミュニケーションをします。

受付をすませたら、手には白状を持ち、いざ暗闇の中へ。初めて会った8人のメンバーで、真っ暗で距離も大きさもわからない空間を、声をかけあいながらゆっくり進んでいきます。建物の中であっても、シンプルな「部屋」があるのではなく、木の枝やベンチがあったり砂利道になっているので、最初はたった少しの段差にびっくりしていました。結構怖いです。(ガイドさんがいるので安全に進めます。)

段々暗闇の空間に慣れてくると、お互いに声をかけあいながら、公園らしき場所(シーソーやベンチを触って確認しました。)で遊ぶことになりました。お題はキャッチボール。見えない中でやるのは絶対無理でしょ!と思いましたが、誰一人としてボールをこぼさずキャッチボールができました。(ボールはバレーボール大、投げるのではなく転がします。)円になったメンバーのそれぞれの声だけで相手のいる方向がわかり、転がってくるボールの地面にすれる音の高さ、大きさで速度感がはっきり分かって、まったく難しくありませんでした。自分が思っている以上に音を聴く力は正確で頼りになりました。また、別の空間にうつった時も、反響音や声色の微妙な変化で空間の大きさの変化がわかりました。

声の情報だけで、相手がいる方向と距離感がはっきりとイメージでき、存在を感じ取れるようになると、最初はなかなか怖かった暗闇が、たくさんの音の情報によって、安心して過ごせる空間になりました。視覚を閉ざした今回の体験で、思ったよりもずっと人は音からたくさんの情報を得て、その情報を細かく分類/理解できることがわかりました。深く意識していなかった、自分に本来備わってる聴く力を再発見しとても新鮮なおどろきでした。

スタジオのご近所に、素敵な「聴く体験」できる場所があってとてもうれしかったです。サイデラ・マスタリングにも普段なかなか体験出来ないモニター環境があります!ぜひどちらも体験してみてください♪


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