2014/08/08

演奏会、コンサート、リサイタルを、DSDでライブレコーディング!【連載その2】ワンポイント録音

前回は3種類のレコーディング方法をご紹介しました。今回は「ワンポイント・ステレオ録音」のメリットをお話します。室内楽やオーケストラをはじめ、あらゆるアコースティック楽器による演奏会、コンサート、リサイタルの DSDライブレコーディングは、サイデラ・マスタリングで! ジャンル、会場、編成に最適な(しかもご予算内で)ライブレコーディングをご提案します。

ワンポイント・ステレオ録音の特徴 & メリット

・きわめて自然な音場
・最高の機動力とコストパフォーマンス
・すぐにでもハイレゾ音源のリリース/配信ができる



「ワンポイント・ステレオ」は、一般的に2本1組(※)のマイクロフォンで録音します。見た目もスッキリで一見簡単そうに見えます。しかし、ワンポイントをポリシーにしているレーベル(MA Recordings や、Meister Music など)もあるほどで、こだわると奥が深いんです! やはり、演奏会やライブの臨場感がきわめてナチュラルに伝わるからでしょう。耳が左右にあるのと同じく、マイクロフォンも左右に1つずつ。マイクロフォンに近い音は目の前に、遠い音は奥の方から立体的に聞こえます。

さて、そんなワンポイント録音を成功させるためには、次の3点を見極めます!

A.演奏する場所(ホールなど)
B.その場所における楽器(奏者)の位置
C.マイクロフォンの位置


A.演奏する場所
ホールなどの場所選びは最も大切なポイントです。なぜなら、その空間の響きによって演奏が成り立つからであり、「空間も楽器の一部」だからです。どんな響きの場所でも、これまでのノウハウと経験から最適なマイクロフォン位置を見極めます。


B.その場所における楽器(奏者)の位置
・アンサンブルのしやすさ
・アイコンタクトがとれる
・楽器がよく鳴る
この3つの条件がそろった位置で、ベストな響きを引き出します。しかし、録音だけが目的の場合、楽器の響きや演奏の魅力を余すところなく録音するために、奏者と相談しながら弱音楽器をマイクロフォンに近づけたりして、特殊な位置関係にすることもあります。いい音をよりよい状態で残すために、一緒に最高のポイントを見つけましょう!


C.マイクロフォンの位置
これこそが、ワンポイント・ステレオ録音の醍醐味です。最適な位置を追及した結果、マイクロフォンを取り囲むような配置になったことも(ライブレコーディングではありません)。


ワンポイント録音は、シンプルだけれど奥の深い、魅力ある録音方法です(マイクロフォンの本数と機材の物量を増やすことだけが技術ではありません!!!)。これら3点を見極め、最小限のコストで最大限の結果を引き出すのが、サイデラ・マスタリング流 DSDライブレコーディングです。録音方法にお悩みでしたら、サイデラまでお気軽にお問い合わせください!

次回は、「マルチマイク/マルチトラック」での録音についてです。


【あわせて読みたい】
仙川アヴェニューホールにて「ワンポイント・ステレオ」で DSDレコーディングを行った「Pacificmodern」(パシフックモダン)さんへのインタビュー記事

その1 その2 その3

※今回は割愛しますが、ワンポイントには、サラウンドもあります。サイデラ・レコードのSACD Multi-chのうち以下の作品は、ワンポイント・サラウンドです。 

『FUGA / LYNX』(10.0 立体サラウンド DSD間もなく配信開始)以下、5.0 サラウンド、SACD Multi-chにもあります。『Forest and Beach / Seigen Ono』SACD Hybrid SD-1003~4H『Yoshitsune's Ryuteki / Kagemitsu Hasegawa』ACD Hybrid SD-1026H 『SWEET RADIANCE / FEBIAN REZA PANE』 SACD Hybrid SD-1022~24H 『Les Parapluies De Cherbourg / Saxophobia』SACD Hybrid SD-1021H 

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