2013/08/07

6つの判断項目から、目的のマイクスタンドを選ぶ


録音はマイクロフォンなくして成立しませんが、マイクスタンドもまた欠かすことのできない道具で、様々な種類が存在します。では、数あるマイクスタンドの中から目的にかなった物を選ぶには、何を基準に判断したら良いのでしょうか。

私が判断に用いるのは、次の6項目です。

1.高さ
2.見た目
3.重量
4.耐久性、堅牢性
5.価格
6.可搬性

【1.高さ】
必要な高さ(または低さ)が確保できるかはとても大切なポイントです。ちなみに、定番とされる K&M 21020 では約2.4m、3mを超えるスタンドとなると選択肢が限られてきます。

【2.見た目】
ライブレコーディングの場合、ステージの見た目にも気を配りたいですよね。室内楽やオーケストラの録音で見かけるのは、SCHOEPS のマイクロフォンとスタンド。独特のツヤ消しグレーは目立たなく、見た目もスマートですが、高価で汎用性に欠けます。

【3.重量】
重量と安定性は比例、可搬性は反比例します。高砂製作所のスタンドは日本の音楽・公共ホールにおいて超定番、安定性はもとより耐久性、堅牢性にも優れています。

【4.耐久性、堅牢性】
安すぎるものは、可動部分が壊れやすかったり、塗装が剥がれやすかったりします。価格や重量に左右される項目です。

【5.価格】
安くても良い製品はたくさんありますが、価格は使い勝手や耐久性、堅牢性に反映されます。使用頻度の高いものに関してはケチらないようにしています。

【6.可搬性】
高さが確保できるマイクスタンドは長く、また重くなります。よって可搬性も損なわれるわけですが、こんな場合には照明用のスタンドが便利です。私が所有している L-3900BG は、その型番からもわかるように約3900mm(4m弱)の高さを確保できます。また、折り畳めば約130cmと、ほとんどの車に積める長さになります。ダボはいわゆる「AKGネジ」と共通で使いやすいですよ。

照明用スタンド「L-3900BG」にステレオバーを装着


2013/08/06

確実に音が録音されているか?「3点チェック」のすすめ



当たり前ですが「確実に音が録音されている」ことを確認するのにもっとも有効な方法は「録音された音をプレイバックする」ことです。ですが例えば60分の作品を5枚のCD-Rに焼いた時、すべて全尺を300分かけて確認できるかというととてもできません。そんな時は「3点チェック」をおすすめします。

僕がレコーディングの仕事を始めた1990年代前半においてその日のラフミックスやミックステイクを持ち帰って確認する方法はDATやカセットテープで、これを録音するのはアシスタント・エンジニアの重要な仕事でした。クライアントの人数が多いときには大変で時にはDATレコーダー3台+カセットテープレコーダーをWカセット2台(=4本分のカセットテープに同時録音)を一度に回していました。

そして録音が終わったらそれをクライアントに納品する前に、「確実に音が録音されている」ことを確認するために3点チェックを行ないます。3点とは
1.曲頭
2.曲中
3.曲終わり
です。アルバムであれば1曲目の曲頭/真ん中辺りの曲中/最後の曲の曲終わり、となります。

この3箇所が正しく録音されていれば「正しく動作している機材」ならまず問題はありません。今のDAWは波形を目視して録音状況が分かりより正確に確認できるようになりましたが、この3点チェックも併せて行なうことをおすすめします。サイデラ・マスタリングでは試聴用のCD-Rを焼いた時やDDPマスターを書きだした時はこの3点チェックを必ず行います。(ただしDDPマスターはさらに、必ず頭から終わりまで通して検聴(ノイズチェック)します。)「確実に音が録音されている」ことを確認するのは品質管理の第一歩です。

PS. そういえば、当時はDAT/カセットレコーダーのヘッドフォンアウトとキューボックスのヘッドフォンアウト(=コンソールアウト)を聴き比べてLRが合っているのか確認をしました。すべてアナログ接続なのでどこかでLR接続を間違えている可能性もありますからね。テープメディアだと一台ごとの早送り巻き戻しでも数十秒かかるのでCMなど短い曲をたくさん録音するセッションは大変でした。当時はアンドゥー出来ないのが当たり前でしたからかなりの緊張感の中での作業でした。


2013/08/05

"Mastered for iTunes"も!「Bossa Connection/bossaconnection」

バンド"Bossa Connection"さんが、オフィシャルサイトでアルバム"bossaconnection"販売中!
http://www.bossa-connection.jp/music-online/
今作はボサノバ中心のアルバムで、ボーカルMATICAさんの温かい声とバンドのアンサンブルが爽やかに気持ちよく、この季節にもピッタリです!


またうち3曲は"Mastered for iTunes"仕様でiTunes配信がスタート!AAC圧縮音源ながらダイナミックレンジや質感は24ビットのマスター(=CDマスターより高解像度)にとても忠実です。こちらもぜひ聴いてください。サイデラ・マスタリングは"Mastered for iTunes"に完全対応!
https://itunes.apple.com/jp/album/bossaconnection-single/id674337615


レコ発ライブが8月26日(月)に品川のレストランバーBar Segredoで開催されるとのこと!ぜひ足をお運びください!
http://www.bossa-connection.jp/event-information-1/2013-august-event/
以下ホームページからライブ詳細の引用です。
@Bar Segredo (品川)
http://bar-segredo.com/segredo.html

40年前の内装をそのまま生かした、スペインの古城のセラーを思わせる秘密のバー"Bar Segredo"。レンガ造りの壁、アイアンとソーダガラスを組み合わせた照明。熟練の職人が作り上げたとアーチ型の天井。 8/26の真夏の夜は、Bossa Connectionのキリッとしたクールな演奏で暑気払いしませんか!!

Doors Open: 18:30pm
1st Stage: 19:30pm
2nd Stage: 20:30pm

[出演ミュージシャン]
Matica (Vocal), 渡辺修身(Perussions), 北川吟(Double Bass)
小久保徳道(Guitar), 神村晃司(Keyboard)

[ミュージックチャージ:3,300円]
*3名以上でご予約のお客様はトリオ割引で、お一人様3,000円となります!

[ご予約・お問合せ]
お席の確保のためお電話、メールにてご予約下さい!
EMAIL: info@bossaconnection.com
TEL: 090-8113-8748(岡部)

2013-08-05追記

2013/08/02

ボーカルのEQ(その1)「ボーカルの様々な成分」



ボーカルを際立たせるには、
1.ボーカルそのものをEQする
2.ボーカル以外のオケを整理する
の2通りの方法があります。マイクには純粋な声だけではなく、部屋の響き/胸の共鳴/歯の子音など、色々な成分が混ざってきます。このことを踏まえて聴くとマスタリングでのボーカルのEQのポイントが見えてきます。

・声を太くさせたい、しっかり聴こえるようにしたいときは1で調整します。600Hz~2KHz辺りを強調しますがこの帯域は他のオケに対しても音色ががらりと変わりますので注意してください。
・全体に声が抜けない場合は2です。ボーカルの周波数帯域近くにいる他の楽器をを少し下げてみます。250Hz前後の中低域です。
・声をシャープに聴かせたい、発音をしっかりさせたい場合は1。4KHz~8KHz辺りを強調します。こちらも音に輝きや明るさをプラスする帯域です。
・声のエアー感、子音を強調させたい場合も1。12KHz~16KHz辺りを強めます。こちらの帯域はほんの少しで効果が出るはずです。

どのEQも実際には1.0dBも強調することはほとんどなく、0.数dBの作業です。また、EQは陰と陽の関係があるので、プラスにする帯域をマイナスにすればその反対の効果があります。2Mixの中でボーカルのバランスを整えることはとても難易度が高いですが、ぜひヒントにしてください。

2013/08/01

NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック II

http://shop.mu-mo.net/mitem/RZCM-59257?jsiteid=CMM
坂本龍一 | 中島ノブユキ
NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック II
2013.07.31 on sale
RZCM-59257
¥3,150(tax in)

Ryuichi Sakamoto Sessions
[ Track 01, 24-25 ]
Tokyo Session:
Recorded by Yuichi Suzuki
Recorded at NHK CR-509

NY Session:
Mixed by Ryuichi Sakamoto

Nobuyuki Nakajima Sessions
Recorded by Yuichi Suzuki
Recorded at NHK CR-506
Mixed by Taiji Okuda
Mixed at NHK Publishing Udagawa Studio

Mastered by Seigen Ono


01: 八重の桜 メインテーマ
02: 八重 新たなる決意
03: 八重 新しい時代へ
04: 内なる怒り
05: 幸せの足音
06: 予期せぬ出来事
07: とまどい
08: 暗雲
09: 別離
10: 襄との出会い
11: 時代を切り開く者たち
12: 尊敬と憧れ (piano solo ver.)
13: 会津の女達
14: 会津士魂の純粋
15: 義
16: 開戦
17: 夜襲
18: 対峙
19: 死にゆく者たちへ
20: 幸福のかたち (orchestra ver.)
21: 武士達の挫折
22: 新たなる日常
23: 陰謀
24: 八重の桜 メインテーマ (piano solo ver.)
25: 八重の桜 紀行 (cello & piano ver.) 演奏:藤原真理 + 坂本龍一
26: 八重の桜 紀行 (viola da gamba ver.) 演奏:フレットワーク